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楽天生命、AIで保険の引受査定を自動化するシステムを稼働開始

2022年2月1日(火)IT Leaders編集部

楽天生命保険は2022年1月31日、従来人手で行っていた保険引受の査定業務をAIで自動化するシステムの稼働を開始したと発表した。保険申込時に告知する健康状態や過去の病歴情報からAIがリスクを予測し、保険引受の諾否判定を自動化する。要素技術として、日立製作所のリスクシミュレーションサービス「Risk Simulator for Insurance」を用いる。

 楽天生命は、AIで保険の引受査定を自動化するシステムの稼働を開始した。保険申込時に告知する健康状態や過去の病歴情報からAIがリスクを予測し、保険引受の諾否判定を自動化する。効果として、申込手続きがスピードアップするとともに、査定業務が効率化する。また、自動査定時に取得するデータの分析によって査定基準の見直しを随時行い、医務査定の精緻化を図る(図1)。

図1:楽天生命が構築した、AIで保険の引受査定を自動化するシステムの概要(出典:楽天生命保険)図1:楽天生命が構築した、AIで保険の引受査定を自動化するシステムの概要(出典:楽天生命保険)
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 要素技術として、日立製作所のリスクシミュレーションサービス「Risk Simulator for Insurance」を用いる。保険申込時の告知情報をもとに、生活習慣病に関わるリスク(将来の入院リスク予測値が、健康な人と比べ何倍高いか)を解析・判定し、楽天生命があらかじめ設定したリスク度合いの基準と照合して、引受可否の判断を自動で行う。

 新システムは、保険募集代理店が持つ営業タブレットからの申込を対象に導入した。これにより、申込から契約までの所要時間を短縮する。本格採用に先立ち、2021年3月から約4カ月間PoC(概念検証)を実施し、実現性を確認した。

 なお、保険申込書における既往症の記載は、自由記述であることが多い。このため、病名や服用中の薬などに誤字脱字や表記揺れなどが多く見られる。この問題を解決するため日立製作所は、申込書のテキスト情報を解析し、適切な病名や薬剤名、さらにICD10と呼ぶ世界共通の傷病分類コードへと自動変換する機能をRisk Simulator for Insuranceに実装した。

 楽天生命は今後、AIによる査定自動化の対象範囲を拡げ、各種保険の加入手続きを効率化し、申込手続期間を短縮する。さらに、自動査定を通じて取得する引受データを、保険金・給付金の支払いデータと突合して分析することで、医務査定の精緻化を図っていく。

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