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明治安田生命、600人の防災訓練をVRで実施、社内PC上で避難経路を確認

2022年2月21日(月)IT Leaders編集部

明治安田生命保険は、VR(仮想現実)コンテンツを用いた防災訓練を実施した。これまで集合型で実施していた訓練をVRに置き換えて効率化した。のべ600人に対してVRによる防災訓練を実施した。VRコンテンツの作成と運用には、空間データの活用基盤「スペースリー」(スペースリーが提供)を利用した。スペースリーが2022年2月18日に発表した。

 明治安田生命は、VR(仮想現実)コンテンツを用いた防災訓練を実施した。これまで集合型で実施していた訓練をVRに置き換えて効率化した。のべ600人に対してVRによる防災訓練を実施した(画面1)。

画面1:明治安田生命が防災訓練のために利用しているVRコンテンツの例(出典:スペースリー)画面1:明治安田生命が防災訓練のために利用しているVRコンテンツの例(出典:スペースリー)
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 2021年9月から備蓄倉庫のVR研修(備蓄倉庫で備蓄物資を配布する作業を疑似体験)を、2021年11月から避難訓練のVR研修(避難経路を確認)を、それぞれ実施している。VRコンテンツは、各従業員の社内PCから閲覧する。

 研修者からは「実際の訓練に参加したのとほぼイメージが一緒だった」、「ゲームをやるようで面白かった」、「書面だけだと分からない部分を、実体験により近い形で学べた」という声が上がったという。VRを見渡しながら避難経路を確認するVRは、視覚的に分かりやすく、理解度が高まり、研修の有効性を確認できたとしている。

 また、従来の集合型研修であれば参加者1人当たり約60分かかる訓練コストが、VRであれば1人約30分程度に抑えられた。時間は短くても、研修VRの中にチェックポイントを設け、確認して欲しい箇所は必ず確認しないと進めないようにするなど、習熟度を高める工夫も凝らした。これにより、習熟結果も数値で取れるようになった。

 明治安田生命では従来、各事業所で定期的に防災訓練を行ってきた。しかし、全員が出社しているわけではなく、全員が一緒にできないなど、従来通りの実施が困難な状況が続いていた。2019年までは集合研修で実施していたものが、2020年にコロナ禍になってからは資料を用いた解説形式でしか研修が行えておらず、効果的な手法を検討していた。そこで同社は今回、VRコンテンツを作成して閲覧できるクラウドサービス「スペースリー」の利用を始めた。

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