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NEC、音声認識サービス「NEC Enhanced Speech Analysis」を発表、API版とWeb会議ツール連携版

2022年3月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2022年3月7日、音声認識サービス「NEC Enhanced Speech Analysis - 高性能音声解析 - 」を発表した。最初のサービスとして、API経由で音声認識結果のテキストを返送する「APIサービス」(10時間900円から)を同日に提供開始した。3月31日には、Web会議の音声をリアルタイムでテキスト化する「Meeting Assistant」(10時間3000円から)を提供する(価格はいずれも税別)。

 NECの「NEC Enhanced Speech Analysis - 高性能音声解析 - 」は、クラウド型音声認識サービスである。最初のリリースとして、API経由で音声認識結果のテキストを返送する「APIサービス」と、Web会議の音声をリアルタイムでテキスト化する「Meeting Assistant」を提供する(画面1)。

画面1:Web会議ツールと連携してWeb会議音声をテキスト化する「Meeting Assistant」の画面(出典:NEC)画面1:Web会議ツールと連携してWeb会議音声をテキスト化する「Meeting Assistant」の画面(出典:NEC)
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 APIサービス版は、音声データをNECのクラウド基盤上でテキストに変換し、音声認識した結果をシステムに返送する。騒音の多い屋外環境にも強いことから、建設現場やプラント設備などにおける現場報告作業など、様々な業務の効率化を支援するとしている。

 Meeting Assistant版は、Webアプリケーションを通じて、発話内容をリアルタイムにテキスト化する(まずはZoomと連携する。その他のWeb会議サービスは2022年6月頃から対応予定)。発話者名も自動で付記する。キスト変換した発話内容をテキスト形式で出力可能なので、議事録の作成にかかる時間を削減する。会議開始時に議事録タイトルや出席者などの情報を登録することで、過去の議事録を一覧で管理可能である。

 音声認識にはディープラーニング(深層学習)を活用した。自由会話の認識精度の高さ、耐騒音性の高さ、発言ごとの話者の識別、などのメリットをうたっている。2022年2月に実施したNECの社内実証では、自由会話の認識精度が平均94%だった。これは従来製品と比較して10%以上高いとしている。

 サービス提供の背景についてNECは、問い合わせ対応や設備点検などの各種作業記録では、いまだに人手による入力が多く、業務の効率化が求められていることを挙げる。「音声認識サービスを活用することで、各種業務をデジタル化できる。例えば、建設現場における点検記録や報告書の自動作成、営業や窓口業務における契約時の重要事項説明の証跡記録、コールセンター業務における対応メモの自動作成などに使える」(同社)。

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