[市場動向]
ITインフラの最大10年間保守でNSSOL、アラクサラ、サイバートラストが協業
2022年6月29日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日鉄ソリューションズ(NSSOL)、アラクサラネットワークス、サイバートラストの3社は2022年6月29日、ITインフラの長期保守で協業した。各社の製品を最長10年間の長期保守と共に提供することで、長期間使い続けられるITインフラシステムを実現する。さらに、各社製品(PCサーバー、Linux OS、ネットワーク運用監視ソフトウェア)を組み合わせた運用監視サーバーを最長10年間にわたって提供する。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)、アラクサラネットワークス、サイバートラストの3社は、ITインフラの長期保守で協業した。各社の製品を最長10年間の長期保守と共に提供することで、長期間使い続けられるITインフラシステムを実現する。さらに、各社製品(PCサーバー、Linux OS、ネットワーク運用監視ソフトウェア)を組み合わせた運用監視サーバーをx最長10年間にわたって提供する(図1)。
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企業におけるITインフラ運用の実態として、ネットワーク機器の耐用期間は概ね5年程度であり、定期的に入れ替えを行っている。「情報システム部門にとって、機器入れ替えの計画業務は負荷が高い。そこで、それぞれの製品を組み合わせることで、ネットワーク機器群の保守期間を最長10年間に延長し、機器の入れ替えに関する計画業務の頻度を減らす」(3社)としている。
3社が提供する、長期保守の対象製品は以下のとおり。
- NSSOLのサーバー/ストレージ製品「HAGANE」
- デル・テクノロジーズからのOEM供給を受け、NSSOLにおいて最長10年の保守期間を設けたサーバー/ストレージ製品を提供している。
- アラクサラネットワークスのネットワーク機器および運用監視製品「AXシリーズ」
- 自社開発のスイッチを中心としたネットワーク製品群。L2/L3スイッチ、ルーター、無線アクセスポイントなど各種ハードウェアをラインアップする。安定稼働に必要な運用管理・監視ソフトウェア(SNMPマネージャのAX-Network Managerなど)も提供している。
- サイバートラストのLinux OS「MIRACLE LINUX」
- Red Hat Enterprise Linuxをベースとして、CentOS Linux 8とのバイナリ互換を維持している国産Linux OS。従来のCentOSの利便性を維持しながら長期継続利用可能なLinuxシステム環境を提供している。