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アステリア、IoTデータエッジ処理「Gravio」新版、ユーザー作成の画像認識AIモデルに対応

2022年7月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アステリアは2022年7月25日、エッジコンピューティングミドルウェア「Gravio」をバージョンアップした。IoTセンサー機器で収集したデータをローカル拠点で処理する。新版では、ユーザーが作成したAI推論モデルをノーコードで実装する機能や、エッジサーバー用途に使えるIoTゲートウェイ機器の新モデル「Gravio Hub 2」を追加している。

 アステリアの「Gravio」は、IoTセンサーのデータをローカル拠点で処理するエッジコンピューティングのためのミドルウェアである。GUI操作でノンプログラミングでIoTデータの加工や連携設定が行える(関連記事アステリア、オフィスでIoTセンサーを活用する「Gravio」をセンサー込みで提供)。

 IoTセンサーデータを収集してアクションを実行するエッジサーバー「Gravio HubKit」(Linux/Windows/macOS上で動作)と、エッジサーバーの設定やアクションの作成をノーコードで実施可能な開発環境「Gravio Studio」(Windows/macOS上で動作)などで構成する。エッジサーバーを簡単に導入するための、エッジサーバーアプライアンス機器「Gravio Hub」も含む。

画面1:ユーザーAI機能をノーコードで実装し、利用している様子(出典:アステリア)
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 今回のバージョンアップでは、標準で備えるディープラーニングライブラリ「TensorFlow」を用いた画像認識AIを強化した。あらかじめ用意している画像推論モデル「人数検出」および「天候検出」に加えて、ユーザーが作成したオリジナルのAI推論モデル(画像分類や物体検出のモデル)をノーコードで実装して利用できるようにしている(画面1)。

 Gravioでは以前より、台湾Gorilla Technology製ソフトウェアによる、特殊用途のAI画像認識機能を備えるプランを用意している。顔認証(人物の性別、年齢層、マスク着用有無)、人の動き検出(人数カウント、入退室/侵入検知、うろつき)、車両の検出(車種、通過台数、進行方向検知)などの用途に使える。

 新版では、標準バンドルの中国Lumi United Technology製IoTセンサーに加えて、社外のIoTセンサーを接続できるようにした。また、センサーの死活状態監視機能を搭載し、IoTセンサーの運用管理性を高めている。

 エッジサーバーアプライアンス機器であるGravio Hubは、新モデル「Gravio Hub 2」を用意する。インタフェースにLANポート、SDカードスロット、HDMIポートなどを追加している。

 Gravioのプランと価格は、標準プランが「Gravio Free」(無料)、「Gravio Basic」(月額500円)、「Gravio Standard」(月額2万円)、「Gravio Enterprise」(年額88万円)の4種類。AI画像認識機能を備えたプランが「Enterprise AI Edition Gold」(年額132万円)と「Enterprise AI Edition Platinum」(年額176万円)の2種類である。

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