アイ・ティ・アール(ITR)は2022年9月29日、国内のSMS送信サービス市場における規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は163億2000万円で、前年度比34.9%増となった。2022年度も同29.7%増と引き続き高い伸びを見込んでいる。CAGR(2021~2026年度)は14.8%で、2026年度には325億円に達すると予測している。
アイ・ティ・アール(ITR)の調査によると、SMS送信サービス市場(国内)の2021年度の売上金額は163億2000万円で、前年度比34.9%増だった。2022年度も同29.7%増と引き続き高い伸びを見込む。CAGR(2021~2026年度)は14.8%で、2026年度には325億円に達すると予測している(図1)。
図1:SMS送信サービス市場における規模の推移と予測(2020~2026年度予測)(出典:アイ・ティ・アール) 「SMSは、電子メールと比べて開封率や到達率が高い。メールアドレスやコミュニケーションアプリケーションのアカウントを持っていない相手にも携帯電話やスマートフォンを使ってメッセージを送れる。こうした性質からコロナ禍以降、来院予約のリマインドやテレワーク時の業務連絡など利用用途が広がっている」(ITR)。同社によると、現在ではLGWAN環境で自治体が利用できるSMS送信サービスの需要も増えているという。
ITRはSMS送信サービスの用途について、「電話での問い合わせ時の、IVR(自動音声応答)とSMSを組み合わせてのデジタルチャネルへの誘導や、各種業務システムとのAPI連携、RPAによる業務プロセスの自動化などの事例が出始めている」と説明。こうした業務変革に関連した導入が今後は拡大すると見ている。
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子請求書サービス市場2022」に詳細を掲載している。同レポートは、ECサイト構築、CMS、SMS送信サービス、電子請求書発行サービス、電子請求書受取サービスの全5分野を対象に、国内53ベンダーへの調査に基づいた2020~2021年度売上実績および2026年度までの売上予測を収録している。
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