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花王、工場の現場担当者みずからPower Platformで263個のアプリケーションを開発

2022年10月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

花王が、ローコード開発ツールの「Power Platform」を使って市民開発に取り組んでいる。現場の業務を効率化するため、全国10工場で合計263個のアプリケーションを現場担当者みずから開発した(開発中のものを含む)。同社は2022年10月20日、日本マイクロソフトが開催したPower Platformの説明会に登壇し、和歌山工場の2つのアプリケーション(点検記録の電子化、原材料管理)を紹介した。

 花王では、現場担当者みずからローコード開発ツール「Power Platform」(主にPower Apps)でアプリケーションを開発し、業務を効率化している。全国10工場で合計263個のアプリケーションを開発済み(開発中のものを含む)である(図1)。

図1:花王の現場担当者がPower Platformで開発したアプリケーション(出典:花王)
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 説明会で花王は、最も開発数が多い和歌山工場(59本)が開発したもののうち、2つのアプリケーション、(1)「点検記録電子化」と(2)「原材料管理」を紹介した。いずれも、製造現場の担当者がPower Platformを学習し、みずから開発したものである。

 (1)点検記録電子化アプリケーションでは、ケミカル製造現場における紙による点検記録を電子化した(図2)。以前は紙の帳票を書いて承認をもらって紙のまま保管していた。これをPower Platformに切り替えた。スマートフォンでデータを入力し、PCで承認する。

図2:和歌山工場のケミカル製造現場におけるPower Platformの事例。紙の点検記録を電子化した(出典:花王)
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 記録と承認を電子化することによって工数を削減した。また、データを電子化することで、過去の記録も参照できるようになるなど、データの活用が進んだ。開発にあたっての課題は、点検記録が170帳票と多かったことなどである。UIなどを標準化した開発テンプレートを用意し、複数の開発者で開発した。

 (2)原材料管理アプリケーションは、ケミカル製造現場の原料を管理する(図3)。1日に最大147品目を扱う多品種少量生産であり、紙の原料カード約300種類に、原料の種類、場所、量を記載して管理していた。

図3:和歌山工場のケミカル製造現場におけるPower Platformの事例。原材料管理を電子化した(出典:花王)
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●Next:花王が示す、ローコード開発定着の工夫

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