Sansanは2022年12月19日、顧客データ名寄せ・クレンジング機能「Sansan Data Hub」に、Microsoft Dynamics 365の主要製品との双方向API連携を実装すると発表した。営業やマーケティング、カスタマーサービスなどで蓄積した顧客データを統合し、最新情報への自動更新が可能になる。
Sansanの「Sansan Data Hub」は、複数のシステムに分散した顧客データを統合し、名寄せ、クレンジング、属性情報の付与といった加工処理を施す機能である。元データからマーケティング活動などに適したデータを生成する。ベースとなる名寄せエンジンにはクラウド型名刺管理サービス「Sansan」の技術を利用する。
Sansan Data Hubは2022年9月より、名寄せ・データ加工機能を外部サービスから利用するためのAPIを公開している。今回、社外アプリケーション/サービスとのデータ連携を進める取り組みの一環で、Sansan Data Hubに、Microsoft Dynamics 365の主要製品との双方向API連携を実装する(図1)。
Dynamics 365は、基幹業務や営業、マーケティング、カスタマーサービス、フィールドサービスなどに向けた機能を提供する業務アプリケーション群である。Sansan Data Hubとの双方向API連携によって、営業やマーケティング、カスタマーサービスなどで蓄積した顧客データを統合し、最新情報への自動更新が可能になる。
具体的には、Dynamics 365上で顧客データの名寄せが可能になるほか、Sansan Data Hubが外部情報ソースと連携し、会社や担当者の情報をDynamics 365上の顧客マスターに新規で付与、または最新情報に更新する。精度の高い顧客マスターを構築すると共に、営業やマーケティング活動に必要な各種情報の拡充/更新が行われる。