電源開発(J-POWER)は、安全でない行動や高所での作業を画像処理AIによって検知するシステムを構築すべく、技術検証を実施した。労働災害リスクの軽減と安全性の向上を目指す。2023年度の稼働をめどにシステム開発を進め、完成したアルゴリズムから順次現場に導入する。画像処理AI技術を提供したAIスタートアップのACESが2022年12月22日に発表した。
電源開発(J-POWER)は、安全でない行動や高所での作業を、画像処理AIによって検知するシステムを構築する。このための技術検証を実施した。労働災害リスクの軽減と安全性の向上を目指す。2023年度の稼働をめどにシステム開発を進め、完成したアルゴリズムから順次現場に導入する(写真1)。
写真1:電源開発(J-POWER)は、画像処理AIを用いた、危険物への接近検知や高所作業人数のカウントなどに取り組み、労働災害のリスクを軽減する(出典:ACES) 技術検証では、すでにJ-POWER社内で利用しているカメラシステムを利用した。画像処理AIシステムが目指すゴールなどを策定し、運用体制を検討し、ユーザーインタフェースを検討し、いくつかのAIアルゴリズムを検証・開発した。
AIアルゴリズムは、抽出対象となる不安全行動/状態を一覧化したうえで、重要度/頻度などから優先度をつけて選定した。まずは「高所・開口部作業人数者カウント」「梯子/脚立など危険作業の検知・特定」「開口部接近検知」の3種類に取り組んだ。現在は、これ以外の検知メニューも含めて開発検証にあたっている。
このうち、接近検知のアルゴリズムは、危険エリアに侵入したことを検知するのではなく、危険物への接近を検知する。「危険エリアでの作業が避けられない現場の存在がある。既存の侵入検知技術だけでは、不必要な検知も多く、ノイズになってしまう」(J-POWER)という課題があったという。
高所作業人数をカウントするアルゴリズムは、現場監督の代わりに高所作業を見守る。複数の現場の高所作業を遠隔から見守れる仕組みとして開発した。「国内の建設現場における労働災害のうち、死亡につながる重大事故の約4割を占めるのが墜落・転落で、これらのリスクを下げる」(J-POWER)。
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