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IIJ GIOクラウド移行サービスにサーバー停止時間を最小化するメニュー、VMwareのvCDAで仮想サーバーを同期
2023年2月13日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2023年2月13日、クラウド移行サービス「IIJ GIO移行ソリューション」に、移行時のサーバー停止期間を最低限に抑えるメニューを追加した。VMwareの同期機能「VMware Cloud Director Availability」(vCDA)を利用して仮想マシンのデータをオンプレミスのVMware環境からクラウドのVMware環境へと同期する仕組み。移行先として、「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」(GIO P2 Gen.2)の「フレキシブルサーバリソース」を利用する。
IIJの「IIJ GIO移行ソリューション」は、オンプレミスのVMware環境からクラウド上のVMware環境に仮想サーバーを移行(マイグレーション)するクラウド移行サービスである。特徴は、移行ツール(Zerto Virtual Replication:2018年のサービス開始当初の名称)を用いて移行時のダウンタイムを少なくしていることである(関連記事:IIJ、クラウド移行サービスをメニュー化、移行作業はVMあたり4万9800円から)。
移行先であるGIO P2 Gen.2はVMware基盤であり、VMware上で稼働しているオンプレミスのサーバーを容易にクラウドへと移行可能である。「1vCPU/4GBメモリー」(最小構成)からリソース単位で契約可能で、「パブリッククラウドと同様の拡張性と柔軟性を備える」(IIJ)としている。
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今回、移行時のダウンタイムを、以前よりも少なくする新メニューを提供する。移行ツールとして、VMwareの同期機能「VMware Cloud Director Availability」(vCDA)を利用する(図1)。移行元のVMware環境にvCDAのアプライアンスを導入し、クラウドサービスとの間で事前に移行元のデータを同期することで、切り替え時に最終同期が必要なデータ量を少なくする仕組み。
提供するサービス内容に応じて2つのプランを用意した。「Basic」プランは20万円(税別、以下同)で、移行元システムにvCDAを導入し、データ同期環境を初期設定する。仮想サーバーの移行サービスも含む「Premium」プランは20万円に加えて移行対象サーバーごとに9万9800円。