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田辺三菱製薬、3年半で500超の業務をRPAで自動化、7万時間を削減

社員向け研修メニューで自走型の開発を推進

2023年2月24日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

田辺三菱製薬(本社:大阪府大阪市)は、2019年にRPAソフトウェア「UiPath」を導入して以来、3年半で500超の業務を自動化し、約7万時間を削減した。社員向けの研修メニューを用意して自走型の開発を推進している。UiPathが2023年2月24日に発表した。

 三菱ケミカルグループの製薬会社である田辺三菱製薬は、2019年にRPAソフトウェアは「UiPath」を導入して以来、3年半で500超の業務を自動化し、約7万時間を削減した。

 RPAを推進する事務局(CoE)を、グループ会社全体の管理業務を担う田辺三菱製薬プロビジョンが担当した。RPA導入当初から、プログラム言語を使わないノーコード/ローコード開発の時代を見据え、現場の社員が対象業務を発掘し自動化する「自走型」の体制をとった。

 社員向けの独自の研修メニューを用意し、自走型・内製型の開発を推進している。UiPathの開発ツール「UiPath Studio」を社員が広く利用できるように、オリジナルの研修メニューを作成し、社員の受講を促した。こうして、ワークフローを開発できる人材だけでなく、RPAの対象業務を判断できる人材を育成した。

 「4時間を2回、計8時間の研修に参加すれば、RPAの役割や適用可能な業務の見極めができるようになる。全社員がワークフローを開発する必要はないが、RPAの対象業務の目利き力は必要だ」(田辺三菱製薬)

 2021年4月からは、より高度な開発者を育成するための新たな学習カリキュラムも開発・運用している。今後は、シニア人材のリスキリングの機会提供も視野に入れている。

 RPAは、既存業務の効率化だけでなく、これまで人手では実現できていなかった業務の創出にも役立った。その1つが、定年退職予定者への手続きに関する連絡業務である。従来、定年退職予定者への連絡は、業務負荷の観点から半年に1回にまとめていた。しかし、退職者からの問い合わせは毎月発生し、業務の負荷が高かったという。そこで、ロボットに手続きの連絡を任せ、毎月実施するようにしたところ、業務負荷が激減して退職者の満足度向上にもつながった。

 研究開発分野でも新たな業務を生んだ。例えば、学会のWebサイトをクロールし、更新情報があったら担当者にメールを配信するワークフローを実現した。また、研究者が作成した報告書をまとめて当局への申請書を作成する業務では、報告書から必要な情報を抽出して申請書類の作成を補助するワークフローを実現ている。

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