米オラクル(Oracle)は2023年4月19日、業務アプリケーション群「Oracle Fusion Applications」のアップデート内容を発表した。サプライチェーン計画の「Oracle Supply Chain Planning」においては、AIでリードタイムの予測精度を向上させた。
米オラクル(Oracle)の「Oracle Fusion Applications」は、業務アプリケーション群である。会計、購買調達、プロジェクト管理、人材管理、顧客関係管理、サプライチェーン管理など、企業が必要とする業務アプリケーション機能を一通り取り揃える。データを分析するためのBI(ビジネス・インテリジェンス)機能や、社員間のコミュニケーション機能なども組み込んでいる。
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1つめの強化点は、サプライチェーン計画の「Oracle Supply Chain Planning」において、リードタイムの予測精度を向上させたこと(画面1)。マシンラーニング(機械学習)を利用する。リードタイムの傾向、異常、潜在的な影響を特定し、優先順位をつけたアクションと解決策を提案する。
2つめの強化点は、見積から入金までのプロセスをつなぎ、商品とサブスクリプションサービスを組み合わせた注文に関する見積、取り込み、履行を効率化したこと。サブスクリプション管理、構成・価格・見積、受注管理、財務をつないだ。これにより、収益を適宜認識可能になったとしている。
3つめの強化点は、販売プログラム管理の「Oracle Channel Revenue Management」において、新しいリベート管理機能を追加したこと。リベートの計算から決算までのリベート管理プロセスを自動化するとしている。これにより、支払精度の向上、管理コストの削減、顧客請求の迅速な決済、といった利点が得られる。