電通国際情報サービス(ISID)、電通デジタル、イグニション・ポイントの3社は2023年5月8日、人事業務改善サービス「HUMAnalytics(ヒューマナリティクス)」を発表した。人事改善コンサルティングサービス、人事アプリケーション基盤、人事データ分析サービスの3つを組み合わせてパッケージ化した。
ISID、電通デジタル、イグニション・ポイントの3社が提供する「HUMAnalytics(ヒューマナリティクス)」は、人事業務を改善するシステムサービスである(図1)。(1)人事改善コンサルティングサービス(イグニション・ポイントが提供)、(2)人事アプリケーション基盤「POSITIVE」(ISIDが提供)、(3)人事データ分析サービス(電通デジタルが提供)の3つを組み合わせてパッケージ化した。
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3つの製品・サービスを組み合わせることにより、「戦略立案から実施・運用定着までのサイクルを分断させることなくトータルに支援する」(同社)としている。まず、経営戦略と人事戦略をつなぎ、必要な人的資本データを収集・可視化する。さらに、集めたデータを分析し、人事施策実行に役立てる。このサイクルを繰り返す。
背景として3社は、企業の持続的な企業価値向上において人的資本への投資の重要性が高まっており、「経営者による人材戦略の説明」や「人的資本情報の可視化」が求められている状況を挙げる。一方、人事業務の改善を支援する社外ベンダーの多くは、人事システムの提供、コンサルティングサービスの提供、人事データ分析サービスの提供などに分かれており、これらを包含したサービスを提供するベンダーがいないという。
HUMAnalyticsの人事改善サイクルの概要は、以下の通り。
- 経営・人事戦略の連動(戦略型コンサル)
- 人的資本経営を実現するための、経営戦略と連動した人事戦略の立案を支援する。人事戦略に基づいた人事施策の検討についても網羅的に支援する
- 人事データ収集・可視化(データビジュアライゼーション)
- 人的資本のもとになる人事データや関連データを整備・収集する。企業のニーズに合わせてアジャイル型でシステム基盤を構築し、データを可視化する
- データ分析・人事施策提案(データアナリティクス)
- システム基盤で収集したデータを分析し、課題を浮き彫りにする。課題解決に向けた人事施策も提案する
- データドリブン人事への変革(伴走型コンサル)
- 各人事施策の実施・効果測定・改善を人事部門と伴走して進める。データ活用の運用定着も支援する