[市場動向]

ウィズセキュア、富士通Japanを通じて医療機関向けにエンドポイントセキュリティ製品を提供

究極の個人情報と言える医療データをサイバー攻撃から保護

2023年5月16日(火)神 幸葉(IT Leaders編集部)

フィンランドのウィズセキュア(WithSecure)日本法人は2023年5月16日、富士通Japanを通じて医療機関向けにセキュリティ製品を提供開始すると発表した。病院・診療所などの医療機関が利用するシステムにおいてサーバー保護およびエンドポイント保護の機能を提供していく。

 ウィズセキュアは、「迅速な患者対応や医療機関同士の情報共有が推進されている医療業界に、セキュリティ対策は必要不可欠である」として、この業界を取り巻くセキュリティリスクを挙げている。同社によると、診療データや既往歴への不正アクセス、電子カルテの改竄によって引き起こされる誤った投薬・治療行為、ランサムウェアによる電子カルテの閲覧や地域医療情報連携ネットワークの情報共有における障害など、さまざまな危険性に直面しているという。

 実際、2020年にはランサムウェアによってドイツ・デュッセルドルフの大学病院のシステムが停止し、他の病院への救急搬送を余儀なくされた患者が死亡する事件も発生。医療機関はより複雑化、巧妙化するサイバー攻撃に対して適切な防衛策を講じる必要があることを訴えている。また、日本では厚生労働省が2018年に「医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の強化について」と題した注意喚起を行い、一層のセキュリティ意識の向上、対策強化を促している。

 医療機関が直面する状況に対し、今回、ウィズセキュアは医療機関向けのIT製品の提供・支援で多くの実績を持つ富士通Japanを通じて、同社のサーバー保護およびエンドポイント保護 (EPP:Endpoint Protection Platform)製品の提供を開始する。悪意のあるソフトウェアの検出や実行阻止による感染拡大防止、改竄防止機能による真正性、見読性、保存性が求められる医療情報の保護などの機能を提供するとしている。

 ウィズセキュア 日本担当リージョナルバイスプレジデントのジョン・デューリー(John Duley)氏は、「究極の個人情報と言える医療データを扱うヘルスケア業界に対して、当社のセキュリティサービスは高い信頼性を提供していく」と述べている。

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