伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2023年5月24日、金融機関に向けて、投融資業務を支援する情報提供サービスを開発すると発表した。これに伴い、企業の非財務情報やESGに関するデータを提供しているアスタミューゼと提携した。アスタミューゼが保有するデータをもとに、CTCが金融機関ごとに互換性の高いファイル形式に整えて配信する。2023年夏にサービスを開始する予定である。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、金融機関に向けて、投融資業務を支援する情報提供サービスを開発する。これに伴い、企業の非財務情報やESGに関するデータを提供しているアスタミューゼ(本社:東京都千代田区)と提携した。アスタミューゼが保有するデータをもとに、CTCが金融機関ごとに互換性の高いファイル形式に整えて配信する。2023年夏にサービスを開始する予定である。
ESGデータをグラフィカルに可視化するダッシュボードや、データ連携のためのAPIなどの機能も開発する。金融機関は、企業のESGデータを自社システムに容易に取り込めるようになる。データ活用を通して、ESG投融資を迅速に判断できるようになるとしている。
「CO2排出量の削減や労働環境の整備を通じ、持続的な発展に取り組む企業が増えている。脱炭素に関連する領域は多岐にわたり、技術革新のスピードも速いため、金融機関が投融資先を判断する際には、財務情報や従来の知見に加えて、関連する専門的な技術についての評価が必要になっている」(CTC)
アスタミューゼは2005年の設立以降、世界193カ国、7億件を超える投資情報や特許・論文などを蓄積したデータベースを構築し、成長市場と技術分野を独自に分析・評価したデータを提供している。また、新規事業のアイデア創出や市場分析、M&A、事業化支援、経営の意思決定など各種分野においてコンサルティング事業を提供している。