ミロ・ジャパンは2023年6月30日、説明会を開き、オンラインホワイトボード「Miro」に追加した直近の機能強化ポイントについて説明した。2023年4月には、タスク管理を効率化する「プログラムボード機能」を実装。2023年5月には、AIを活用して付箋やマインドマップなどを生成可能な「Miro AI(β版)」をリリースした。同社は現在、機能強化を経た現在のMiroの位置付けを「ビジュアルワークスペース」と形容している。
ミロ・ジャパンの「Miro」は、クラウド型のオンラインホワイトボードである。昨今の機能強化により、「単なるホワイトボードではない、ビジュアルワークスペースになった」(同社)としている。ホワイトボードやミーティング、図を活用したプロジェクト管理、データの可視化、AIによるデータ生成、といった機能群を提供する(図1)。
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アイデアを創出するためのワークショップや非同期コラボレーション、アイデアを実現するためのプロジェクト管理、実績を管理するためのデータ可視化まで、企業の新たな取り組みをエンドツーエンドでカバーする(図2)。
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各種データのハブとしても機能する。外部アプリケーションの画面をMiroの画面に組み込み、画面を遷移することなくMiroの画面内で各種データを参照可能である。
2023年4月には、タスク管理を効率化する機能を実装した。複数のタスクの実行時期をビジュアルで確認し、画面上でタスクの実行時期を入れ替えるといった操作が可能。Miroの画面上での操作を、外部のタスク管理システムに自動的に反映させられる。タスク同士の依存関係(前工程と後工程)もチェック可能である。
クラスター分類や各種生成など12個のAI機能をリリース
2023年5月には、独自のAI機能「Miro AI(β版)」をリリースした。現在、12個の機能を備えている。要素を感情(肯定的/否定的)などによって分類する機能、「飛行機の種類」などの入力に対して、合致する要素の付箋(個々の飛行機など)を生成する機能、テキストから画像、ソースコード、マインドマップ、シーケンズ図などを生成する機能、などを提供する。
例えば、マインドマップの生成では、「イベントの準備」といった入力に対し、関連する要素を配置したマインドマップを生成する(画面1)。
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シーケンス図の作成では、「SAML認証」などの入力に対してシーケンス図を表示する(画面2)。
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ソースコードの生成では、「じゃんけんゲームのPythonスプリプト」といった入力に対して、スクリプトを生成する(画面3)。
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