[調査・レポート]
AIを1年以内に導入する日本企業は18%で10カ国中最下位─アルテアエンジニアリング調査
2023年8月8日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米アルテアエンジニアリング(Altair Engineering)日本法人のアルテアエンジニアリングは2023年8月8日、日本を含む世界10カ国の企業を対象に、AIの導入実態を調査した結果を発表した。AIツールを1年以内に導入すると回答した日本企業は18%で、すでに導入している企業(7%)を含めて10カ国中最下位だった。また、AIの導入について「必要と思っていない」との回答が11%で、他国が5%以下の中で突出して高かった。調査は2023年2月から5月にかけてオンラインで実施した。
アルテアエンジニアリングは、日本を含む世界10カ国の企業を対象に、AIの導入実態を調べた。ハイライトとして、AIツールを「1年以内」に導入すると回答した日本企業は18%で、すでに導入している企業(7%)を含めても10カ国中最下位だった。また、AIの導入について「必要と思ってない」との回答は11%を占めており、他の国が5%以下の中で突出して高かった。
調査は、2023年2月から5月にかけてオンラインで実施した。調査対象国は、米国、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、韓国、スペイン、英国の10カ国。回答者は、データサイエンス、データ分析、データ構築、機械学習、金融分析、製品開発に携わる技術職1027人と、データに特化した製品・サービスに関連する決定権を持つマネジメント層の1010人を合わせた2037人。
図1は、いつから大規模なプロジェクトにAIを導入する予定かを尋ねた結果である。日本企業でAIを1年以内に導入すると回答した割合は18%で、すでに導入済みの7%を含めて世界10カ国で最も少なかった。一方で、導入する時期を「まだ決めていない」との回答は22%とどの国よりも多く、「AIの運用について日本は世界各国と比較して消極的である」(同社)ことが判明した。
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