[新製品・サービス]
Geolonia、住所正規化・緯度経度追加サービス「クイック住所変換」を提供
表記ゆれを正したいExcel/CSVファイルのアップロードで変換
2023年8月16日(水)日川 佳三（IT Leaders編集部）
Geolonia（ジオロニア）は2023年8月16日、住所正規化・緯度経度追加サービス「クイック住所変換」を発表した。住所データを取り扱う際の課題である表記ゆれと座標化を解決する。住所の表記ゆれを正したいExcel/CSVファイルをアップロードすると、見積もり完了メールの後、座標を付与した正規化済みの住所データをダウンロードできる。料金（税別）は1000件までの最小プラン「スタンダード」で5000円など。
Geolonia（ジオロニア）の「クイック住所変換」は、住所データを正規化し、緯度経度のデータを付与するクラウドサービスである。同社のテスト結果によると約98%の精度で正規化を行えるという。
住所の表記ゆれを正したいExcel/CSVファイルをアップロードすると、見積もり完了メールの後、座標を付与した正規化済みの住所データをダウンロードできる（図1）。
図1：住所正規化＋緯度経度追加サービス「クイック住所変換」による住所正規化の例（出典：Geolonia）拡大画像表示
表記ゆれは、漢字やひらがな・カタカナ・アルファベットと日本語に複数の表記法があることや省略した書き方、入力ミスなどが原因で起こる。業務システムで扱う際に別のデータとして扱われてしまう問題があり、表記ゆれを解消する必要がある。クイック住所変換による正規化の内容は以下である。
- 住所を、都道府県、市区町村、住所1（丁目レベル）、住所2（号レベル + 建物名他）に分割し、正規化する
- 京都府の「河原町通四条上る」などの通り名を削除する。北海道の「条」表記を認識する。「大字」などの表示を削除して標準的な表記に合わせる
- 都道府県や郡が抜けていても補完した上で正規化する。XXX郡などの郡の名前が省略されている住所に対しては、これを補完する
- 住所に含まれるアルファベットと数字を半角に統一する
- 新字体と旧字体のゆらぎ、釜と竈、埠頭とふ頭などの漢字のゆらぎを吸収し、国交省の位置参照情報に記載してある地名に合わせる。「ケ/が」「カ/か/力」「之/ノ/の」「ッ/ツ/っ/つ」などのゆらぎを吸収し、国交省の位置参照情報に記載してある地名に合わせる
- 町丁目レベルに記載してある数字を、国交省の位置参照情報に合わせ、すべて漢数字に変換する。番地や号レベルに記載してある数字をアラビア数字に変換し、番地などの文字列を「-」に変換する（1丁目1番地1号を1-1-1に変換）
料金（税別）は、住所正規化・緯度経度情報を追加したパッケージの場合、1000件までの最小プラン「スタンダード」が5000円、5000件までの「ミドル」が1万円、1万5000件までの「ラージ」が3万円。1万5000件を超えるときの追加費用は1件1円。なお、緯度経度情報が不要で住所正規化に限る場合、パッケージ料金の半額で利用できる。
