[調査・レポート]

2023年8月30日(水)IT Leaders編集部

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　アイ・ティ・アール（ITR）は、国内の画像認識製品・サービス市場における規模の推移と予測を発表した。2022年度の売上金額は93億円、前年度比32.9%増だった。2023年度は前年度比33.3％増と、2022年度と同等の伸びを予測している（図1）。

図1：画像認識製品・サービス市場における規模の推移と予測（2021～2027年度予測）（出典：アイ・ティ・アール）

　「医療分野への応用や自動運転関連、セキュリティ監視など、各種の産業や分野において画像認識の活用が進んでいる。市場に参入するベンダーも増加傾向にあり、この市場はさらなる拡大が期待される」（ITR）。同市場のCAGR（2022～2027年度）を29.6％、2027年度には340億円に達すると予測している。

　ITRによると、検品などの製造現場、防災や施設老朽化の検査などの社会インフラ、防犯・セキュリティの用途が高い割合を占めているとし、店舗での顧客分析や動線分析などのマーケティング用途での画像認識の活用については、これらを上回る高い成長を見せているという。

　「複数の用途を包括してカバーするAI製品ベンダーと、用途に特化した画像認識製品ベンダーが混在し、用途ごとに上位ベンダーの顔触れも異なる。マーケティング用途におけるプライバシー保護などのように、各種用途で求められる機能の拡張と高度化が進む」（ITR）

　今回の発表は、ITRの市場調査レポート「ITR Market View：画像・音声認識市場2023」に基づいている。同レポートは画像認識、OCR、音声認識、音声合成の4市場を対象に、国内69ベンダーへの調査による2021～2022年度売上実績および2027年度までの売上予測を掲載している。