[事例ニュース]

キャタラー、会計システムを8カ月でクラウドERP「Dynamics 365 Finance」に移行

会計テンプレートを活用し、標準機能への適合率は約80%

2023年11月7日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

自動車用排出ガス浄化触媒などを製造・販売するキャタラー(本社:静岡県掛川市)は、経営データの一元管理と活用に向けて、クラウドERP「Microsoft Dynamics 365 Finance」を導入した。これまで会計・物流領域の業務システムは、業務領域ごとに異なるパッケージ製品を導入していたが、JFEシステムズの会計テンプレートを活用し、8カ月の短期でクラウドERPを導入した。今後、販売、債権・債務、購買領域についても順次移行する。JFEシステムズが2023年11月7日に発表した。

 自動車用排出ガス浄化触媒などを製造・販売するキャタラーは、経営データの一元管理と活用に向けて、日本マイクロソフトのクラウドERP「Microsoft Dynamics 365 Finance」を導入した。これまで会計・物流領域の業務システムは、業務領域ごとに異なるパッケージ製品を導入していたが、会計テンプレートを活用し、8カ月の短期でクラウドERPを導入した(2022年8月にキックオフ、2023年4月1日に稼働開始)。今後、販売、債権・債務、購買領域についても順次移行する。

 JFEシステムズが提供する、国内の商習慣に合わせた会計テンプレート「SIDEROS FI TEMPLATE for Microsoft Dynamics 365」を活用した。テンプレートの機能を用いて、カスタマイズを伴わない標準導入を徹底した。最終的な標準機能への適合率は約80%となり、アドオン開発は補助科目の追加や外部システムとのインタフェース程度で収まったという。

 導入の効果として、クラウド化によるITインフラ運用負荷軽減、承認フロー適正化による工数の削減、ペーパーレス化、支払データ集約による振込手数料の削減などを実現した。承認フローについては、Dynamics 365 Financeの多段階承認機能を活用し、部長まで回っていた決裁フローは年間1万1000件から約500件へと従来の5%程度に減った。紙伝票による承認をなくし、ペーパーレス化を進めている。

 キャタラーは今後、データ分析基盤にMicrosoft Power Platformなどを活用し、経営層向けのダッシュボードや帳票を作成、収益管理や予実管理活動につなげる計画である。

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