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システム性能監視ツール「New Relic」にログデータを最長7年間保存する「Live Archives」オプション
2024年3月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米New Relicは2024年2月28日(現地時間)、クラウド型システム性能監視ツール「New Relic」にログ長期保存オプション「New Relic Live Archives」を追加したと発表した。外部システムが出力したログデータを最長で7年間、即時のアクセス/検索が可能な状態で保存し、コンプライアンスに応じた長期的なログ管理を可能にする。なお、標準の保存期間は30日で、有料オプション「New Relic Data Plus」適用で最長90日である。
New Relic(ニューレリック)は、クラウド型システム性能監視ツール「New Relic」を提供している。監視対象システム/アプリケーションからデータを収集・蓄積・可視化する。システムの監視情報を包括的に取得するオブザーバビリティ(可観測性)をもたらすツールと位置づけている(画面1、関連記事:New Relic、コードの脆弱性をリアルタイムに検出するアプリケーションセキュリティテスト機能を追加)。
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メトリクスなどの監視データだけでなく、外部システムが出力したログデータも取り込んで分析対象にして、ログデータに見られるパターンと外れ値を検出する。ログの保存期間は30日間、有料オプション「New Relic Data Plus」の適用で最長90日間保存する。
今回、コンプライアンスで求められる長期的なログ管理のニーズに応えるため、ログデータを最長で7年間保存するオプション「New Relic Live Archives」を追加した。ログデータを移動することなく即時アクセス/検索可能な状態で保存する。過去に発生したインシデントの原因を調査するような用途に使える。
どのログを保存するかは、New Relic Query Language(NRQL)で定義する。ログ収集の仕組みを新たに導入する必要なく、現在収集しているログデータのうち、何を長期保存とするかを指定できる。なお、取り込んだログデータはユーザーが改竄・削除できない仕組みで、各種の規制やセキュリティ/コンプライアンス要件に対応する。