[新製品・サービス]
申請承認ワークフロー新版「楽々WorkflowII Ver.8.3」、データ検索結果に応じて処理を実行
2024年7月31日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
住友電工情報システムは2024年7月30日、申請承認ワークフローソフトウェア「楽々WorkflowII」の新版「Ver.8.3」を販売開始した。新版では、申請フォームの各項目においてエラーチェックや計算処理を実行する「ロジック設定機能」を拡充した。先に実行した計算ロジックで取得した値を「変数」に格納し、後続の計算ロジックやチェックロジックで、その変数を活用できるようにした。
住友電工情報システムの「楽々WorkflowII」は、Web型で動作する申請/承認ワークフローソフトウェアである。稟議処理や旅費精算などの業務テンプレートを用意しており、簡単な申請業務であればプログラミングすることなく開発可能である。“根回し”などのお日本の商習慣に合った業務フローを実現する(関連記事:申請承認ワークフロー新版「楽々WorkflowII Ver.8.1.1」、手書きのサインで申請承認可能に)。
新版のVer.8.3では、申請フォームの各項目においてエラーチェックや計算処理を実行する「ロジック設定機能」を拡充した。前版では、1つの実行タイミングで複数のロジック設定を順番に動作させることしかできなかった。新版では、先に実行した計算ロジックで取得した値を「変数」に格納し、後続の計算ロジックやチェックロジックで、その変数を活用できるようにした。
変数に代入できるデータは2つあり、1つは、外部データベースの検索結果(SQLのSELECT文を実行して取得したデータ)である。出荷依頼が発生した際に、在庫システムのデータベースに対してSQLを発行して在庫数を取得し、出荷依頼の数量と突き合わせることで、引き当て可否をチェックするといった処理が可能になる。
もう1つは、楽々WorkflowII内のフォルダを対象に検索した文書情報である。購買申請時、事前に予算申請を受けていた楽々WorkflowII内の文書を検索して「予算金額」を取得し、購買申請の「購入金額」と比較するといった処理が可能になる。
また、承認依頼や督促など一部のメールについて、プレーンテキスト形式に加え、HTML形式でも送信できるようにした。ほかには、よく利用する業務フォルダを登録する「お気に入りフォルダ機能」にスマートデバイスからアクセスできるようにした。スマートデバイスから業務フォルダの検索も可能(画面1)。