[新製品・サービス]
サイバネットシステム、DMARC/BIMI運用自動化サービス「Valimail」を販売
2024年9月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
サイバネットシステムは2024年9月4日、DMARC/BIMI運用自動化サービス「Valimail」(開発元:米Valimail)を販売開始した。DMARCレポートを分かりやすく集計・表示するダッシュボードや、SPF/DKIMの設定とDNSの更新・管理を支援するツールなどを提供する。DMARCに詳しくなくてもDMARCを運用できるようになるとしている。
サイバネットシステムが販売する「Valimail(バリメイル)」(開発元:米Valimail)は、なりすましメール対策のためのドメイン認証技術であるDMARC(Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance、ディーマーク)の設定から運用までを自動化するサービスである(関連記事:対応急務!なりすまし/迷惑メール対策「DMARC」の仕組みと効果)。
情報が多くそのままでは活用が難しいDMARCレポートを分かりやすく集計・表示するダッシュボード機能を備えている。専門知識がなくても認証状況を把握できるとしている。1100を超える送信サービスリストを管理しており、送信元IPアドレスをサービス名で表示する。IPアドレスを手動で調査しなくてもサービス名を確認できる。
また、DMARCの要素技術であるSPFとDKIMの設定と、それらを反映したDNSサーバーの更新・管理ツールを備えている。手作業による設定を省き、専門知識がなくても運用可能になる。また、SPF設定時に発生するDNSルックアップ回数制限を解消するサービスも提供する。
DMARCポリシーを設定すると、BIMI(Brand Indicators for Message Identification、ビミ)の設定が可能になる。ValimailはBIMIの設定・管理も支援する。BIMIはメール受信トレイでメール送信者のブランドロゴを表示し、正規の送信元からのメールであることを視覚的に確認できる仕様。ブランドの信頼性が高まり、メールの開封率向上が期待できる。
「DMARCの導入と適切な運用には技術的な知識が必要である。DMARC認証に失敗したメールの処理方法をDMARCポリシーで設定する際、最も厳格なRejectレベルに移行するには、専門の技術者でも通常半年~1年間かかる」(同社)。Valimailを利用することで移行期間を短縮できるとしている。