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名古屋大学医学部附属病院、看護現場にRPAを導入、人員調整にかかる時間を3分の1に

2024年9月9日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

名古屋大学医学部附属病院(愛知県名古屋市)は、2019年に導入したRPA「BizRobo!」の活用領域を広げて、看護部門の業務効率化に取り組んでいる。看護職員の応援先や応援時間の調整にかかる時間を、Excel処理の自動化などにより、1カ月あたり450分から150分へと3分の1に短縮している。RPAの導入・運用支援を行うオープンが2024年9月9日に発表した。

 名古屋大学医学部附属病院は、2019年にRPAテクノロジーズのサーバー型RPAツール「BizRobo! Basic」を導入し、業務効率化に取り組んでいる。最初に適用した事務部で、年間で1000時間以上の業務を削減したという。

 2023年度からは、同病院の閉域ネットワーク「診療ネットワーク」でも活用を開始。現在、事務部のネットワーク上で43個、診療ネットワーク上で8個のソフトウェアロボットを運用している。

 同病院は、事務部内に約20人で構成するRPAプロジェクトチームを設置し、RPAの活用を他部門に広げることに取り組んでいる。現在では、医師の勤務時間計算支援(人事労務課)、外部資金の予算執行状況確認表を作成・送付(経営企画課)など十数個が稼働している。そして今回、現場部門の1つである看護部にRPAを導入した(図1)。

図1:「看護職員の応援調整」をサポートするソフトウェアロボットの概要(出典:オープン)
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 看護部においては、毎朝各病棟で患者の入退院や転棟、手術の件数や職員の休暇状況などによって生じる看護職員の勤務管理として、副看護部長と看護師長の2人が管理日報、入退院予定、移動予定などをExcelで集計し、看護職員の応援先や応援時間の調整を行っていた。この業務にRPAを適用した。

 導入したロボットは毎朝、各病棟の入院患者数、ベッドの稼働率、入退院予定患者数、手術予定・検査予定件数などをファイル出力したあと、Excelに転記し、マクロを動作させて状況一覧を自動で作成する。これにより、毎朝の応援調整にかかる時間が、1カ月あたり450分から150分へと、3分の1になった。

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