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PowerCOBOLベースのクライアントアプリをWebアプリに自動変換─TISのレガシー移行SI「Xenlon」

2024年10月3日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

TISは2024年10月3日、レガシーマイグレーションサービス「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」の移行対象言語/システムを拡充し、PowerCOBOLで開発したクライアントアプリケーションをWebアプリケーションに自動で変換するメニューを追加した。クライアント/サーバーシステムの画面をWeb画面に変換する。

 TISの「Xenlon~神龍(シェンロン)モダナイゼーションサービス」は、メインフレームなどで稼働している既存の業務システムを、オープン系システムに移行するレガシーマイグレーションサービスである(関連記事TIS、メインフレームの旧式システムをオープン環境に移行して近代化するサービスをメニュー化)。

 移行前のアセスメントツール「Analyzer」、リライトツール「Migrator」を用いた旧式プログラム(COBOL、PL/I)から、Javaへのマイグレーション、マイグレーション後のリファクタリング(プログラムの動作やふるまいを変えることなく内部構造を最適化)、エンハンスメント(最新の技術を活用してシステムを改善)などの各移行方式に対応する。

 今回、Migratorの移行対象言語/システムを拡充し、PowerCOBOLで開発したクライアントアプリケーションをWebアプリケーションに自動変換するメニューを追加した。クライアント/サーバーシステムにおけるクライアントアプリケーション画面を、Web3層アーキテクチャのWebアプリケーション画面(html、JavaScript)に変換する(図1)。

図1:PowerCOBOLで開発したクライアント画面をWeb画面に変換(出典:TIS)

 PowerCOBOLは、Windows上で動作するビジュアル開発ツール。COBOL言語の知識を使ってWindowsアプリケーションを開発できる。富士通が開発・提供しており、現在は「NetCOBOL」の製品ブランドに統合されている。

 富士通は2022年に、メインフレームとUNIXサーバーの販売終息・保守終了時期を発表している(メインフレームは2030年度販売終息・2035年度保守終了、UNIXサーバーは2029年度販売終息・2034年度保守終了)。TISは新メニューの提供により、メインフレーム/COBOL、UNIXに加えて、PowerCOBOLによるWindowsクライアント/サーバーシステムのマイグレーション需要にも応えるとしている。

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TIS / レガシーマイグレーション / PowerCOBOL / SI / COBOL / リライト / レガシーシステム / モダナイゼーション / 富士通

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