中外製薬(本社:東京都中央区)は、社員が使う合計1万650台のPCを、パナソニック コネクトの月額制PCサブスクリプションサービスによる調達に切り替えた。故障前に劣化を検知して代替PCが送られてくる体制などにより、故障時に業務を止めずに済むようになった。IT部門が担っていたPC管理負荷を軽減している。パナソニック コネクトが2024年12月10日に発表した。
中外製薬はこれまで、社員が使う1万台規模のPCをリースで調達し、運用保守を外部ベンダーに委託していた。運用保守の実態として、1カ月あたり100~200件の故障が発生していたという。PCのキッティングはベンダーがつど社内で実施し、故障のたびに交換の手間がかかっていた。利用する側である中外製薬の社員の業務も一定期間止めざるをえなかった。
こうした状況を改善するため、合計1万650台のPCを、パナソニック コネクトが提供する運用保守サービス付きの月額制PCサブスクリプションサービス「スリムワークサポート」による調達・運用に切り替えた。パナソニック コネクトのノートPC「レッツノート CF-FV4」(写真1)を8800台、他社製のタブレットPCを1850台を同サービスによって調達している。
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スリムワークサポートでは、バッテリー、SSD、CPUファンの劣化度や累計稼働時間をクラウドで一元管理し、劣化対象があれば管理者へメールで通知する。これによりユーザー企業は、PCの交換や修理などの事前対処が可能になる。
利用者から連絡を受けると、キッティング済みの予備PCを配送する。故障・劣化したPCは引換時に引き取り、予備PCをそのまま利用可能である。「以前はPCが故障するたびに社員の業務が止まっていた。故障前に交換可能になったことで、業務への影響が大幅に減り、IT部門の業務負荷軽減にもつながっている」(中外製薬)。