データ・アプリケーション(DAL)は2025年4月8日、クラウド型EDI(電子データ交換)/データ連携ソフトウェア「ACMS Cloud」を発表した。オンプレミス環境で動作する既存のソフトウェア製品「ACMS Apex」をベースに、SaaS型クラウドサービス化した。正式リリースに向けて、試運用環境を2025年5月7日から提供する。
データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDI(電子データ交換)/データ連携ソフトウェアである(図1、関連記事:DAL、データ連携ソフト新版「ACMS Apex V1.7」、通信ポートの利用状況を把握可能に)。

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今回、オンプレミス環境で動作する既存のソフトウェア製品「ACMS Apex」をベースに、新たにSaaS型クラウドサービス化した「ACMS Cloud」を用意した。主なターゲットとして、オンプレミス環境のEDIシステムからクラウド環境への移行を検討している企業や、EDIサービスから自社運用への切り替えを検討している企業を想定している。
背景について同社は、クラウドの普及によって業務システムのサービス化が進む一方で、システムの複雑化やサイロ化が顕著になっていると指摘する。また、EDIは今度、Web APIやAI技術の活用が進む。こうした中、クラウド型のデータ連携サービスの必要性が高まっているという。
ACMS Cloudは、提供開始時点でEDI/データ連携に必要な機能を一通りカバーし、その後も順次拡大する予定(図2)。例えば、業界標準のEDI通信プロトコルを実装するほか、EDIや業務システムで用いる主要フォーマットでデータを変換・加工する。各種文字コードを双方向で変換する機能も持つ。

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データ連携処理は、Webブラウザ上でのドラッグ&ドロップ操作で設計・構築可能である。セキュリティ面については、運用者単位でアクセス制御をかけられる。可用性もインスタンスの2重化などによって確保している。