[調査・レポート]
AIエージェントの導入企業、半数が「AIとの協働スキルが必要」と回答─AI inside調査
2025年4月24日(木)IT Leaders編集部
AI insideは2025年4月23日、大企業(年商50億円以上)でAIの導入に関わっている担当者220人を対象に、企業によるAIエージェント活用の実態を調査したと発表した。AIエージェントを導入したことによる具体的な働き方の変化では、「AIとの協働スキルが求められるようになった」が52.0%で最多を占めた。また、導入企業の約8割がAIエージェント導入後に「人材不足の問題が解消された」と回答した。
AI-OCRサービスなどを提供するAI insideは、企業によるAIエージェント活用の実態を調査した。調査は、大企業(年商50億円以上)でAIの導入に関わっている担当者220人を対象に、2025年3月14日・15日にインターネットで実施した。
調査結果のサマリーとして、AIエージェント導入企業の91.1%が「働き方のポジティブな変化」を実感している。具体的な働き方の変化では「AIとの協働スキルが求められるようになった」が52.0%で最多である。導入企業の約8割は、AIエージェント導入後に「人材不足の問題が解消された」と回答している。
調査結果を受けて、AI insideは、「AIエージェントの導入が、実際に人材不足の対応や働き方の変化に寄与していることが、具体的な数値を通じて明らかになった」と指摘する。また、「AIと協働するスキルが求められる時代が、すでに始まっている」と総評している。
「Q1:自社業務におけるAIエージェントの活用状況」を聞いたところ、「情報収集の段階(導入予定の有無に関わらず)」が20.0%、「導入を検討している(今後の活用を考えているが、まだ導入していない)」が23.6%だった(図1)。導入層は、「試験的に導入している(一部の部署や業務で試行・実証実験中)」が20.0%、「導入し、活用している(定着までには至っていない)」が15.0%、すでに積極的に活用している(業務の一部として定着している)が15.9%だった。

拡大画像表示
Q1で「導入を検討している」「導入を検討したが、見送った」とした回答者に、「Q2:AIエージェントを導入する目的」を複数回答で質問したところ、「コスト削減(人件費や運用コストを削減したい)」が54.4%、「業務の精度向上(人的なミスを削減して精度や品質を向上させたい)」が47.9%、「業務の自動化・効率化(定型業務や単純作業の自動化を進めたい)」が42.0%だった(図2)。

拡大画像表示
Q1で「導入を検討している」「すでに積極的に活用している」とした回答者に、「Q3:具体的にどのような場面でAIエージェントを活用しているか(または活用を検討しているか)」を複数回答で尋ねた。結果は、「文書作成・レポート生成(議事録作成、要約、翻訳、自動記録)」が53.0%、「データ入力・チェック(経理処理、請求書処理、入力ミス検出)」が50.0%、「カスタマーサポート(チャットボット、問い合わせ対応の自動化)」が43.3%だった(図3)。

拡大画像表示
Q1で「試験的に導入している」「すでに積極的に活用している」とした回答者に、「Q4:すでに導入・活用している中で、どのような効果が見られたか」を複数回答で聞いたところ、「人件費や運用コストの削減につながった」が53.6%、「業務効率化により、リソース配分が最適化された」が45.5%、「人的ミスが減少し、業務の精度が向上した」が42.9%だった(図4)。

拡大画像表示
●Next:AIエージェントの導入によって、働き方はどう変化するか?
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 次へ >