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AI-OCR「DX Suite」にOCRの前後工程を自動化する機能─AI inside
2025年5月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
AI insideは2025年5月13日、AI-OCRクラウドサービス「DX Suite」に、データ入力業務の前後工程を自動化できる仕組みを追加した。データの取得からOCR処理、CSV出力、データ格納まで、ユーザーが手作業で行うデータ入力業務の前後工程を自動化する。
AI insideの「DX Suite」は、ディープラーニング(深層学習)による画像認識と、文章の前後関係を判定する自然言語解析を併用するAI-OCRクラウドサービスである。手書き文字のほか、読み取り時のズレや罫線などを含んだ画像を認識する。大量の帳票を同一フォーマットごとに仕分ける機能も備える(関連記事:AI-OCR「DX Suite」に読取精度向上の新機能、修正内容を自社環境内で学習─AI inside)。

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今回、データ入力業務を、OCR処理の前後工程を含めて自動化する仕組みを追加した。データの取得からOCR処理、CSV出力、データ格納まで、これまでRPAなどの外部ツールや手動操作に頼っていた処理を自動で実行できるようにした(画面1)。
処理させたい帳票ファイルの格納場所フォルダ(ローカルフォルダや共有ドライブ)と、処理後の出力フォルダ、出力条件などを指定することで、ファイルをDX Suiteに手動でアップロードすることなく処理できる。監視フォルダにファイルを格納すると処理が始まり、ファイルを所定の場所に保存する。
請求書を読み取って結果を出力する処理の設計も容易である。読み取り対象となる請求書ファイル(画像やPDF)と、出力フォーマットファイル(CSV/Excelやテキスト)をアップロードすることで処理を定義できる。
これまでは帳票ごとに読み取り項目や範囲を手動で設定する必要があったが、今回、AIによる自動設定も選べるようにした。設定作業にかかる手間や時間が不要になる。今後は、読み取ったデータを後続の業務システムに自動で連携させる機能なども追加する予定である。