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プライム・ストラテジー、RAG構築ソフト「MAGATAMA Stack」を発表、パイロット版を2025年内に提供

2025年5月16日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2025年5月15日、RAG(検索拡張生成)システム基盤ソフトウェア「MAGATAMA Stack」を発表した。Linux OS、ベクトルデータベース、大規模言語モデル(LLM)、AIアプリケーション開発用ソフトウェアフレームワーク、専用クライアント(Web型チャットアプリやMCPサーバー)など、RAGシステムの構築・運用のためのソフトウェア一式をパッケージで提供する。2025年内にパイロット版をリリースする予定。

 プライム・ストラテジーの「MAGATAMA Stack」は、RAG(検索拡張生成)システムを構築するための基盤ソフトウェアである。

 Linux OS、ベクトルデータベース、大規模言語モデル(LLM)、AIアプリケーション開発用ソフトウェアフレームワーク、専用クライアント(Web型チャットアプリやMCPサーバー)など、RAGシステムの構築・運用のためのソフトウェア一式をパッケージで提供する。2025年内にパイロット版をリリースする予定(図1)。

図1:RAGシステム基盤ソフトウェア「MAGATAMA Stack」のソフトウェア構成(出典:プライム・ストラテジー)
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 ユーザー企業向けの無償版と、RAG機能をバックエンドシステムとして利用する製品ベンダー向けの有償版の RAGシステムにより、対話型の生成AIチャットを介し、社内に蓄積したナレッジを基にした回答が得られる。社内のナレッジの例として、製造業の技術ノウハウ(作業手順、トラブル対応履歴)、 営業・フィールドスタッフ支援(商品情報、提案資料、事例)、カスタマーサポート(製品マニュアル、FAQ)、社内ヘルプデスク(社内規定や利用者マニュアル)などを挙げている。

2種類を用意する。無償版は、MCP(Model Context Protocol)経由でナレッジデータベースにアクセスするためのMCPサーバー機能やWeb型チャットアプリを提供する(図2)。

 有償版は、無償版の機能に加えて、外部システムからRAGシステムを利用するためのAPIを提供する。APIを介して、質問/回答以外にもアイテムの追加/削除などのデータメンテナンスが可能である。

図2:「MAGATAMA Stack」に含まれるソフトウェア要素(出典:プライム・ストラテジー)
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 ベクトルデータベースに、オープンソースソフトウェア(OSS)の「Milvus(ミルバス)」を採用している。既存のデータベースなどからベクトルデータベースにデータを取り込むためのデータ同期プログラムを提供するほか、運用時は共有フォルダへのファイル追加からイベント駆動で、データを自動で取り込んでインデックス化する。

 LLMは、ローカルLLMとクラウドLLMの両方を利用できる。ローカルLLMの性能は「Claude 3.x Sonnet」レベルで、「Llama 4.x」などを利用する。オプションでLLMのファインチューニングサービスを提供する予定である。

 有償版の価格(税別、予定)は120万円で、保守費用は年額60万円。また、有償/無償版とも、オプションで有償サポートサービス(25ユーザーまでの最小構成で月額5000円)を用意する。なお、ローカルLLM利用時はLLMの従量課金がかからない。

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