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日本IBM、AIエージェントのアプリケーション/SIパッケージ「IBM Consulting Advantage for Agentic Applications」
2025年5月20日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日本IBMは2025年5月20日、アプリケーション/SIパッケージ「IBM Consulting Advantage for Agentic Applications」を発表した。マーケティングや調達など特定の業務を複数のAIエージェントを連携させて自動実行するエージェンティックAIをSI込みで提供する。100種類以上のアプリケーションを用意し、企業業務の25%を自動化できるとしている。
日本IBMの「IBM Consulting Advantage for Agentic Applications」は、複数のAIエージェントを連携させて特定の業務の流れを自動化するエージェンティックAI(Agentic AI)のアプリケーション/SIパッケージである。
ユーザーの業務や環境に合わせて構築・カスタマイズするSI込みで提供する。エージェンティックAIを取り入れることで、企業が担う業務の25%を自動化できるとしている(図1)。

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100種類以上のアプリケーションをエージェンティックAIとして実装し、パッケージにしている。例えば、業界特化型(銀行、製造、小売など)や業務特化型(営業、調達、人事など)のエージェンティックAIを揃える。38の専門領域ごとの担当者が、業界別・業務別にエージェンティックAIのユースケースやソフトウェア資産を体系化しているという(図2)。

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図3は、給与計算・支払業務のエージェンティックAIのイメージである。レセプションエージェントが作業指示を読み込んでタスクを分類し、管理エージェントが作業計画を作り、オーケストレーションエージェントが個々の作業エージェントに作業を指示する。イレギュラー発生時のリプラン・実行を自律的に実行する。

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IBM社内の事例では、人事業務にエージェンティックAI「IBM AskHR」を適用し、業務の生産性が13倍になったという。「社員からの問い合わせや人事手続きの依頼をIBM AskHRのチャット画面が受け付ける。社員や人事担当者は、人事システムを操作することなく処理が終わる」(同社、図4)。

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