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取引先経由のサイバー攻撃被害"サイバードミノ"への防御を─アシュアードの「Assured企業評価」
2025年6月18日(水)神 幸葉(IT Leaders編集部)
ビジョナルグループのアシュアードは2025年6月11日、取引先経由のサイバー被害を未然に防御するサービス「Assured企業評価」の提供を開始した。専門家が200以上の項目で取引先企業のセキュリティリスクを評価・データベース化し、統一された指標で依頼元の企業と取引先の企業双方に共有。企業は属人的な判断に頼らず、迅速かつ正確に取引先の安全性を確認できる。ビジョナルグループはサイバーセキュリティ事業をHR Tech事業に次ぐ第2の柱と位置づけ、投資を強化していく方針だ。
サイバー攻撃被害の2件に1件は取引先経由
サイバー攻撃が猛威を振るうなか、セキュリティが強固な大企業ではなく、セキュリティに穴のある中小企業を経由したサイバー攻撃の連鎖被害、いわゆる”サイバードミノ”が増加している。
米SecurityScorecardによると、サイバー攻撃被害の2件に1件が、自社ではなく取引先を経由している。また、アシュアードが実施した調査では、大手企業の73%が取引先企業に対してセキュリティ上の不安を感じており、実際にセキュリティ被害が発生した企業の64%は取引先起因の被害であるという。
アシュアード 代表取締役社長の大森厚志氏(写真1)は、これらの現状を示したうえで、「企業が抱える取引先は、企業規模によっては数千、数万社に上ることもある。全取引先セキュリティ対策状況を既存の仕組みで把握することは困難だ」と指摘した。

●Next:いかにして取引先を含めたサプライチェーン全体のセキュリティ管理を実現するか
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