アグレックスは2025年6月17日、大企業向け営業活動支援サービス「エンタープライズセールス向けアカウントプラン作成支援ソリューション」を提供開始した。セールスフォースの「Sales Cloud/Industry Cloud」のアドオンパッケージとして提供する。参考料金(税別)は150万円からで、Salesforceのライセンス料が別途必要。カスタマイズ費用は個別見積もりとなる。
アグレックスの「エンタープライズセールス向けアカウントプラン作成支援ソリューション」は、大企業向けの営業活動支援サービスである。セールスフォース・ジャパンの「Sales Cloud/Industry Cloud」のアドオンパッケージとして提供する(図1)。

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「ポテンシャルマップ」と「インサイトマップ」の2つのマップ機能から、営業活動の標準化が進めて品質の安定化を図るためのアカウントプランを作成する。各マップから商談を設定して、シームレスに商談管理まで実施できる。
図2はポテンシャルマップの画面イメージである。顧客の部門と自社商品のマトリクスでホワイトスペースを分析する。これにより、「顧客に対して自社が提案可能な領域はどこか」「購買可能なボリュームはどの程度あるのか」といった観点を可視化する。

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図3はインサイトマップの画面イメージである。顧客の経営方針やビジネス環境などから、どのようなプロジェクトが顧客にとって必要なのかを押さえる。プロジェクトと自社商品をセットで顧客に提案するための戦略の検討をサポートする。業界特化型のSalesforce Industry Cloudでは、「スライド出力」機能を用いて検討結果を提案資料へ組み込むことができる。

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このほか、顧客に対する行動や各マップの変更履歴を生成AIで要約する機能が備わっている。アカウントプランニングセッションの準備コストを約30%削減できるとしている。加えて、顧客を取り巻く外部環境の分析を生成AIがサポートし、営業活動におけるノンコア業務の手間とコストを抑制。本来注力すべき提案活動や契約締結後のフォローアップ活動などに集中できるようにする。
アグレックスは、「大手企業の営業活動は商談の芽の発掘から具体化・提案・顧客内調整を経て契約に至るまでに1年以上かかることも多い。また、社内外の関係者が多岐にわたるため、結果的に業務が属人化しやすい」という状況を指摘。同サービスを通じて、顧客への分析・理解に注力し、ニーズや課題に即した提案を行える営業組織に変革するための支援を行うとしている。