メシウス(旧社名:グレープシティ)は2025年6月25日、Excel/PDFファイル操作ライブラリの新版「DioDocs for PDF V8J SP1」および「DioDocs for Excel V8J SP1」を同年7月9日にリリースすると発表した。新版では、DioDocs for PDFに表データ抽出機能を追加した。検出した表データをExcelやCSV、JSON形式などで出力できる。
メシウス(旧社名:グレープシティ)の「DioDocs for PDF」および「DioDocs for Excel」は、Excel/PDFファイル作成・編集のためのAPIライブラリである。ExcelやAdobe Acrobatなど他のアプリケーションを使わずに、C#またはVB.NETのコードからExcelやPDFファイルの操作を可能にする。
新版のV8J SP1では、PDF向けライブラリのDioDocs for PDFにおいて、PDFファイルに含まれる表データを抽出する機能を追加した。抽出したデータはXLSX、CSV、TSV、JSON、XML、HTMLの各ファイル形式で出力可能。ビューワ上で表から抽出するデータの範囲を自由に指定できる。行・列の追加/削除のほか、抽出した表データの表示設定(枠線表示、サイズ拡大・縮小など)が行える(画面1)。

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新版ではまた、エンドユーザーがPDFファイル上でボタンクリックやマウスオーバーなどの操作を行った際、指定した音声ファイルを再生する機能が備わった。パンフレットやプレゼン資料などに音声解説を入れたり、語学学習教材や朗読教材などで発音確認ができたりと、さまざまな利用が可能である(画面2)。

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DioDocs for Excelの新版では、内部アルゴリズムを見直して大量データ処理時の性能を改善した。前版のV8Jと比べて、VLOOKUP関数の処理時間が約99%、UNIQUE関数の処理時間が約70%短縮されるという(表1)。
1開発ライセンスあたりの年額料金(税込み)は、初年度が37万4000円、次年度以降は18万7000円。
関数 | テストデータ件数 | V8J処理時間 | V8J SP1処理時間 | 改善率 |
---|---|---|---|---|
UNIQUE | 1万2000件 | 103.2ms | 30.03ms | 約70.9%短縮 |
VLOOKUP | 5万件 | 3万649.2ms | 245.68ms | 約99.2%短縮 |