[システム障害対策をUpdateせよ!AIOpsが導くインシデント管理の進化形]
減りゆくIT人材、インシデント対応は「自動化とAI」でどう変わるか:第2回
2025年7月1日(火)草間 一人(PagerDuty Product Evangelist)
サイバー攻撃/脅威が先鋭化を続け、セキュリティインシデント対応の負荷増大や、自社そして顧客・パートナーにも及ぶ被害損失など、今日の企業・組織は、経営やビジネスに甚大な影響を及ぼすリスクに囲まれている。PagerDutyが2024年8月に実施した調査によれば、国内企業におけるインシデント対応の年間累積コストは、グローバル平均の28億円の約2倍となる52億円に上り、国内企業の疲弊と損失が顕著だ。本連載では、過去の事案を分析しつつ、これからのシステム障害対策はどうあるべきか、AIOpsを取り入れて組織のインシデント管理を進化させる方法を解説する。第2回では、インシデント管理における「自動化とAI」にフォーカスして、これらがシステム運用現場の厳しい状況をどう改善していけるのかを考察する。
- > 前へ
- 1
- 2
- CrowdStrike BSOD事案が示す、従来型インシデント管理の限界:第1回(2025/04/01)