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カメラ映像から異常を検知する「ANOMALY WATCHER」がVLMと連携、自然言語で検知ルールを設定─キヤノンITS

2025年11月12日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2025年11月12日、異常監視システム「ANOMALY WATCHER」に、視覚言語モデル(VLM)と連携した異常検知機能を追加した。「人が倒れている状態を検知対象とする」といった自然言語で異常状態のルールを設定できる。価格(税別)はソフトウェアライセンスが80万円で、別途システム開発などの費用が発生する。

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「ANOMALY WATCHER(アノマリー ウォッチャー)」は、ネットワークカメラの映像を監視し、通常とは異なる状態の発生を検出してアラートを発出する異常監視システムである。工場・倉庫などの製造現場において、設備の異常を監視するコストを減らすと共に、監視の精度を高める(関連記事カメラ映像から異常を検知する「ANOMALY WATCHER」新版、外部AIと連携─キヤノンITS)。

図1:VLMへの入力プロンプトと異常検知のイメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 今回、視覚言語モデル(Vision-Language Model:VLM)と連携して異常を検知する機能を追加した。画像の内容を言語的に解釈しながら異常を検知できるため、検知ルールを以前よりも簡単に設定できるようになった(図1)。

 VLMは、画像、動画、テキストを結び付けて理解・生成できるAIモデルである。画像データによるAIモデルの学習を必要とせず、「人が倒れている状態を検知対象とする」といった自然言語で異常状態のルールを設定できる。

 これまでの画像比較やAIモデル連携にVLM連携を組み合わせることで、定量的な差分検知と定性的な判断の両立が可能になる。異常検知の網羅性や再現性の向上、誤検知/見逃しのリスク低減、といった効果が見込める。

 キヤノンITSは、ユーザーのオンプレミス環境にVLMサーバーを構築し、ANOMALY WATCHERとVLMサーバーを連携させるスクリプトを提供する。これにより、クラウド接続を制限することが多い製造業、プラント、研究施設などでも利用できる。

 価格(税別)は、永続ライセンスが80万円。最大60日間利用可能な試用ライセンスが15万円から。導入には別途、システム開発などの費用が発生する。

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キヤノンITソリューションズ / 画像認識 / 視覚言語モデル / 生成AI

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