[事例ニュース]

大東建託、約40のDBサーバーをOracle Exadata Cloud@Customerへ移行

構築コスト25%減、運用コスト32%減の見込み

2026年3月31日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大東建託(本社:東京都港区)は、会計、営業支援、社内ポータルなど60以上の基幹業務システムが利用する約40のデータベースサーバーを「Oracle Exadata Cloud@Customer」上の「Oracle Exadata Database Service」へと移行するプロジェクトを開始した。従来構成でのオンプレミス更改と比較して構築コストを約25%削減、運用コストを約32%削減する見込み。日本オラクルが2026年3月30日に発表した。

 大東建託は、賃貸住宅の建設・管理・仲介を中心とした不動産関連事業を展開しており、グループ従業員は約1万8000人超にのぼる。同社はこれまで、データセンター上の多数のサーバー上でOracle AI Databaseを動かし、会計システムや営業支援、社内ポータルなど中核業務を支えるデータベース基盤として活用してきた。

 しかし、ハードウェアの老朽化、複数データベースの個別維持・運用による負荷増大、ライセンス費用の削減が重要な課題となっていた。加えて、事業成長にともなうデータ量の増加や処理負荷の変動に対し、柔軟かつ迅速にリソースを拡張できる基盤への刷新が求められていた。

 こうした課題を解決するため、大東建託は新たなデータベース基盤を構築するプロジェクトを開始した。約40のデータベースサーバーをOracle Exadata Cloud@Customer上のOracle Exadata Database Serviceへ移行し、分散していたデータベース基盤を一元化する。データセンターに設置しながらクラウドと同等の柔軟性を享受できる点が採用の決め手となった。

 既存環境はOracle Real Application Clusters(RAC)やOracle Data Guardを活用した高可用性構成を含んでいるが、Oracle Exadata Cloud@Customerはこれらとの親和性が高く、既存構成を踏襲したまま移行できる。従来構成でオンプレミス更改を行った場合と比較して、構築コストを約25%削減、運用コストを約32%削減できる見込みである。

 性能面でも改善を見込む。ETL(抽出/変換/登録)処理によるデータ統合は従来の約1時間から約15分へと短くなり、約4倍の高速化を達成した。月次の料金計算や請求処理に要する時間も約306分から約141分へと約54%減った。業務処理の安定性向上とともに、繁忙期における処理遅延リスクの低減にも寄与するとしている。

 可用性の面では、データセンター内の複数のOracle Exadata Cloud@Customer間でOracle Data Guardによるレプリケーションを行うほか、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を活用したバックアップ環境を整備し、災害時でも迅速に復旧できるようにした。

 大東建託で情報システム課長を務める都築淳氏は「既存のOracle RAC構成との親和性を保ちながらデータベース統合と運用負荷軽減を実現した。ETL処理や請求関連処理の高速化によって業務の安定性と処理効率が向上し、今後の事業成長やデータ量の増加にも柔軟に対応できる基盤を整備した」と評価する。

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