[調査・レポート]

大企業の54%がIT戦略を経営戦略内に位置付ける─サイボウズ調査

位置付けの違いで予算の増額幅や施策の広がりに差

2026年5月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイボウズは2026年5月14日、大企業の経営戦略に対するIT戦略の位置付けに関する調査結果を発表した。IT戦略を経営戦略の中に位置付ける企業が54%と過半数に達した一方、経営戦略とは別に位置付ける企業は38%、明示されたIT戦略がない企業も8%あった。IT戦略を経営戦略内に位置付ける企業ほど2026年度のIT予算を積極的に増額する傾向があった。

 サイボウズは、大企業の経営戦略に対するIT戦略の位置付けを調査した。従業員数1000人以上の企業で、情報システム部門を管掌する取締役・執行役員、または情報システム業務に関与する部長職を対象に、2026年1月16日から1月22日にかけてインターネット調査を実施し、43人(うち有効回答数は39人)から回答を得た。

 自社が抱える経営課題を聞いた(図1)。「収益性の向上」(82%)、「生産性の向上」(79%)、「コスト削減の実現」(69%)が上位を占めた。利益拡大と業務効率化を両立させることが重要な経営テーマとなっている。また、「人材採用と人材育成」(59%)や「グローバル対応」(54%)も過半数に達している。IT部門の役割はシステムの運用・保守にとどまらず、経営課題の解決に直接資することが求められている。

図1:自社が抱える経営課題(出典:サイボウズ)
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 IT戦略が経営戦略の中にどのように位置付けられているかを聞いた(図2)。IT戦略が経営戦略内に位置付けられている企業は全体の過半数にあたる54%に達した。一方で、IT戦略が経営戦略と個別に位置付けられている企業は38%、IT戦略そのものが明示されていない企業も8%存在している。経営戦略に対するIT戦略の位置付けには企業ごとの差がある。

図2:経営戦略におけるIT戦略の位置付け(出典:サイボウズ)
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 2026年度のIT予算の見通しを聞いた(図3)。2025年度との比較で「111%~125%」が31%で最も多く、次いで「106%~110%」が26%となった。これらを合わせると57%で過半数を占める。大幅な増額に集中しているわけではないものの、全体としては増額を見込む企業が中心である。

図3:2026年度のIT予算の見通し(出典:サイボウズ)
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 IT予算の見通しを企業属性別にみると、IT戦略を経営戦略内に位置付けている企業の方が、2026年度のIT予算を積極的に増額する傾向がある(図4)。IT戦略を経営戦略内に位置付けている企業は「111%~125%」が43%で最も多かった。一方、IT戦略が経営戦略と個別に位置付けられている企業、および経営戦略はあるが明示された形でのIT戦略がない企業では「106%~110%」が最多で、IT戦略が経営戦略と個別に位置付けられている企業においては「100%(昨年同額)」も27%を占めた。

図4:IT戦略の位置付け別にみたIT予算の見通し(出典:サイボウズ)
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●Next:経営戦略へのIT戦略の統合度で異なるIT施策の範囲

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