[調査・レポート]
2025年度の国内ERP市場は前年比16%増、基幹システムのリプレースやAI連携の需要─デロイト トーマツ ミック研
2026年6月18日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
デロイト トーマツ ミック経済研究所は2026年6月17日、国内におけるERPパッケージの市場規模とトレンドを調査した結果を発表した。市場規模は2025年度が前年比115.9%の4134.2億円、2026年度は前年比115.1%の4757.4億円になる見込み。同市場はAIによる機能拡充などを背景に引き続き成長を続け、2030年度には8460.0億円市場に達すると予測している。
デロイト トーマツ ミック経済研究所は、国内におけるERPパッケージの市場規模とトレンドの調査結果を発表した。ベンダー57社/ターゲットユーザー規模別の4分野を対象に、各社の数値を積み上げ、その他ベンダーの推計値を合算している。2024年度から2026年度(見込み)の市場分析と共にに2030年度までの予測を公表した(関連記事:国内ERP市場は向こう5年で倍増へ、クラウド移行やリプレース需要が牽引─デロイト トーマツ ミック研)。
図1:ERP市場規模の推移(2024年度~2030年度推定)(出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所)拡大画像表示
大手/中堅/中規模/小規模向けの4市場を合算した全体は、2025年度が前年比115.9%の4134.2億円、2026年度は同115.1%の4757.4億円の見込み(図1)。2030年度には8460.0億円市場になると予測する。連結会計パッケージを含めた総市場規模は、2025年度が前年対比115.7%の4214.7億円、2026年度は同114.9%の4844.1億円を見込む。
大手企業(年商500億円以上)向けERP市場は、2025年度の出荷金額が1401.1億円、前年対比119.1%だった。「既存基幹システムからのリプレース案件が継続して多いほか、外資系ベンダーを中心に、生成AIやAIエージェント機能をERPに実装したり外部システムと連携させたりする動きが広がっている」(同社)。
中堅企業(年商50~500億円)向けERP市場は、2025年度の出荷金額が1216.6億円、前年対比110.7%だった。年商50~500億円の企業をメインターゲットとする中、年商500億円を超える企業からの導入が増えており、案件規模が拡大している。同社はこの動きの背景として、SAPの保守切れによるERPのリプレース需要などがあるとしている。「特に、親会社がグローバル系ERPを使用している関連子会社では、親会社のERPリプレースのタイミングで国産ERPを検討するケースが増えている」(同社)。
中規模企業(年商5~50億円)向けERP市場は、2025年度の出荷金額が554.0億円、前年度比117.9%だった。同社によると、主要ベンダーの顧客レンジとターゲットレンジ上昇によるアップセルのほか、2027年4月に強制適用となる「新リース会計基準」への対応を目的とする需要が増えているという。
小規模企業(年商5億円未満)向けERP市場は、2025年度の出荷金額が962.5億円、前年度比117.0%だった。新リース会計基準対応需要の高まりが表れていると同社は見る。
連結会計パッケージ市場は、2025年度の出荷金額が80.5億円、前年対比108.8%だった。「グループ企業間における内部統制需要などを背景にコンサルティングやBPOなどの周辺サービスを組み合わせて導入するケースが標準化しつつある」(同社)。
デロイト トーマツ ミック経済研究所 / ERP / 基幹システム / レガシーマイグレーション / 生成AI / AIエージェント / 市場調査
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