SAPジャパンは、企業のSOA(サービス指向アーキテクチャ)について、従来の技術面を中心としたアプローチだけではなく、経営やビジネスの視点から検討や分析を行い、SOAの適用領域や実行計画の策定を行って経営やビジネスに直結する価値を明確にする「SOAバリューディスカバリー」を2008年10月15日から無料で提供開始すると発表した。
同社では、SOAのメリットを最も享受できるのはビジネス側や経営層であると考え、環境変化に対し情報システムが迅速に対応するというようなSOA本来の価値を、経営・ビジネスの視点から以下の方法で実証していくという。
- SAPの経験と導入実績、戦略や外部環境から財務状況のベンチマーク、また実際に経営層や各部門担当者へのインタビューを通じて改善領域を洗い出す。
- その中でSOAの適用が効果的な領域を発見し、適用領域の分析や診断を行う。
- SOA採用に向けシステムランドスケープやロードマップを策定する。
それにより企業はSOAの価値を経営・ビジネスの価値と結び付け、中長期的なSOA採用に向けたIT戦略を立案し、企業戦略と整合のとれた計画を策定することも可能になる。
同社では、無料の「SOAバリューディスカバリー」だけではなく、その計画がスムーズに構築フェーズへと移行するための次のステップとして、より具体的な実行計画を策定するための「SOAバリュープルーフ」(有料)、SOAのコンセプトを実装を通じて実証する「SOAプルーフオブコンセプト」(有料、オプション)も用意し、「SAP SOAバリュープログラム」として一貫した体制で提供を開始していく。
SAPジャパン
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