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EMCジャパン、VMware vSphere 4と連携する「EMC PowerPath/VE」を含む製品群を発表

2009年5月19日(火)IT Leaders編集部

EMCジャパンは2009年5月18日、「VMware vSphere 4」環境におけるI/Oパフォーマンスの合理化と自動化を実現する新製品「EMC PowerPath/VE」ソフトウェアの販売開始を発表した。さらに、ネットワーク・ストレージ、データ保護、ITリソース管理、セキュリティなどのEMCの幅広い製品群も「VMware vSphere 4」との連携を実現し、同時に提供を開始する。「VMware vSphere 4」は、インターナル・クラウドや次世代仮想データセンターを構築するために提供される業界初のクラウド・オペレーティング・システムで、このOSと連携したEMC製品を活用することで、次のようなメリットを提供する。

新製品「PowerPath/VE」

パス管理ソリューションである「PowerPath」ファミリに追加した今回のソリューションにより、従来の仮想環境におけるパス管理の複雑性を排除し、管理工数・コストの削減とアプリケーションの可用性におけるリスクを自動的に削減する。本製品はダイナミック(動的)に要件が変化する仮想環境において、サーバとストレージのパス管理を最適化および自動化する。これにより、ユーザーがアクセスする情報の可用性は予測可能で一貫性のあるものとなり、独自に自動的にI/Oのロードバランスを行い、パフォーマンスと可用性を最適化する。

  • 標準化 : 「PowerPath」は、物理環境および「VMware vSphere」による仮想環境全体で、主要なサーバ、オペレーティング・システム(OS)、仮想プラットフォーム、EMCストレージ・アレイ、他社ストレージ・アレイのパス管理を統合する唯一のオープン・ソリューションである。さまざまな個別のパス管理製品を導入することなく、環境全体のマルチパス機能の標準化が図れる。
  • 透過的な保護 : 「VMware vSphere 4」の「vStorage」テクノロジーと統合されたことにより、パス障害が起こった場合に自動的にそれを検知し、I/Oのパスを切り換え、アプリケーションを確実にオンラインの状態に保つ。
  • パフォーマンスの向上 : 「PowerPath/VE」は高いスループット要求に対し、使用可能な全I/Oパス間で自動的にロードバランスを行い、各ホストのパフォーマンスを向上させる。クラスター化された「ESX Server」ホストおよび数千の仮想マシンとともに稼働する「EMC Symmetrix V-Max」環境において、変化するI/Oパフォーマンス要件にダイナミックに適応する。

ネットワーク・ストレージ製品

EMCのネットワーク・ストレージの機能は、E-Lab(EMCの検証機関)での検証を経て、「VMware vSphere 4」と密接に連携することが可能となった。これにより、EMCのネットワーク・ストレージとともに、中小規模から大規模なエンタープライズに至るまで、「VMware vSphere 4」の導入環境を拡張・発展させることができるようになる。さらに、「VMware vCenter」と連携したアレイ・スナップショット、「VMware vCenter」と連携した管理、仮想LUN、UltraFlex I/Oモジュール、仮想ストレージ、ストレージQoS(クオリティ・オブ・サービス)を用いた統合管理が可能となり、それぞれが無停止で変更可能なダイナミックなストレージを実現する。

さらに、iSCSI、ファイバー・チャネル、NFS、FCoE(Fibre Chanel over Ethernet)などのプロトコルとともに、統合ネットワーク・ストレージ「EMC Celerra」、ミッドレンジ・ストレージ「EMC CLARiX」、ハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix V-Max」を採用することで、アプリケーションや用途ごとに拡張可能なシステムとして、幅広い選択肢と柔軟性を提供する。

データ保護製品

バックアップとデータ重複除外を可能とする「EMC Avamar」は、「VMware vSphere 4」に最適化されたファイル・レベルのデータ保護を提供する。これにより、ネットワークとストレージの負荷を90%以上削減できるため、既存のさまざまなワークロードを統合することが可能。仮想マシンとアプリケーションは仮想サーバー全体を数分以内に復旧することができるEMCのアレイ・ベースのスナップショットで保護される。さらに、「EMC RecoverPoint」をはじめとする、幅広いレプリケーション製品を「VMware vCenter Site Recovery Manager」と組み合わせて活用すれば、障害発生時や機能停止時の仮想環境全体の自動復旧が可能になる。また、独自の「VMware vCenter Site Recovery Manager」フェール・バックも備わっている。「EMC NetWorker」と組み合わせれば、仮想バックアップ・インフラ全体を1つのコンソール画面だけで総合的に管理でき、バックアップの統合率を50%以上に改善する。

ITリソース管理ソリューション

EMCのリソース管理ソリューションは、物理環境および仮想環境全体の自動的な可視化および管理を支援し、ITリソース管理を効率的で、効果的なものとする。EMCのリソース管理ツールは「VMware vSphere 4」をサポートし、「VMware vCenter」、「VMware ESX」、「VMware ESXi APIs」と連携している。

セキュリティソリューション

このたび、EMCコーポレーションのセキュリティ部門であるRSA(日本法人はRSAセキュリティ)と「VMware vCenter」および「VMware View」認証との連携が図られた。RSAは、VMwareと協力して次世代の情報中心の仮想セキュリティ・ソリューションを設計し、組織が機密データの存在する環境に仮想化を拡大できるようにするだけでなく、仮想技術を活用して、物理環境で可能な領域を超えたセキュリティの向上に取り組んでいく。セキュリティに対する情報中心のアプローチは、仮想環境においても、「VMware vSphere 4」および「VMware VMSafe security APIs」によって実現することができる。

サービス

EMCグローバル・サービスは、VMwareからゴールド・レベル認定を受けたコンサルタント組織で、何百人ものVCP(VMware Certified Professionals)を抱えている。EMCグローバル・サービスは、「VMware vSphere 4」を活用した次世代仮想データセンター向けの戦略により、IT効率化の実現を支援する。EMCのサービス組織は、戦略立案、設計、導入、マネージド・サービスの全ライフサイクルを通じて、顧客が「VMware vSphere 4」技術の計画、導入および「VMware vSphere 4」のメリットを享受できるよう支援する。このVMware中心のサービスと企業インフラに関する豊富な実績は、「VMware vCenter Site Recovery Manager」を含む仮想環境におけるビジネスの継続性、VMwareの運用、管理、ベスト・プラクティスの報告など、顧客の重要な用件を満たすものである。

また、EMCは、EMC製品と「VMware vSphere 4」を組み合わせたミッション・クリティカルなアプリケーションにおけるビジネス上の課題を解決する「EMC Proven」も提供している。

EMCジャパン
http://japan.emc.com

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