[新製品・サービス]
NRIセキュア、各種通信メッセージを電子メールで一元管理する「SecureCube / Message Crawler」を発売
2009年10月1日(木)IT Leaders編集部
NRIセキュアテクノロジーズは2009年9月30日、企業における各種通信メッセージを、電子メールに統合して一元管理する「SecureCube / Message Crawler(セキュアキューブ/メッセージクロラ)」を同日発売すると発表した。
「SecureCube / Message Crawler」は、通信メッセージログを収集し電子メールに変換して、社員の電子メールアカウントにひも付け、電子メール形式で一元管理することを可能にする製品。また、既に電子メールの記録保管や監査の対策のためのシステムを導入している場合は、既存システムを修正することなくそのまま活用できるため、メッセージログの取得・管理の効率化と通信メッセージログをそれぞれ管理していた運用負荷の軽減を実現する。
同製品のの主な機能は以下のとおり。
- 下記の通信メッセージログを各管理システムから自動的に収集
- 収集したログを電子メール形式に変換
- 通信メッセージベンダーが提供するサービスのアカウントを、それぞれ社員の電子メールのアカウントにひも付けし、統合
- 収集した通信メッセージログの取得元情報を、変換した電子メール内に記録
- 電子メールに変換したメッセージを、既存の電子メール記録保管システムや監査システムへ転送し、ファイル出力も可能
同製品は、2009年9月時点で以下の通信メッセージに対応する。
- 金融情報ベンダーが提供するメッセージサービス
- NRIセキュアが提供するセキュアなファイル送受信サービス「クリプト便」
同製品は、みずほ証券に2009年8月に先行導入された。みずほ証券は、導入前には電子メールと金融情報ベンダーが提供するメッセージサービスのログを収集し、監査を実施していた。しかし金融情報ベンダーが提供するメッセージサービスのログは、収集方法、書式、アカウントなどが電子メールと異なるため、個別にログ収集や監査を行う必要があり、運用に負荷がかかっていたという。同製品を導入することで、既存の電子メール収集、監査システムを活用し、すべてのログを一元管理することが可能になり、ログ監査業務の効率化と作業負荷の軽減が実現した。
NRIセキュアは今後、同製品が対応できる通信メッセージログの種類を順次拡充していく予定。
NRIセキュアテクノロジーズ
http://www.nri-secure.co.jp/