日本電気(以下、NEC)は2010年1月14日、仮想アプライアンス「InterSecVM(インターセック・ブイエム)」を新たに製品化し、同日より販売活動を開始すると発表した。この新製品は、同社のアプライアンスサーバ「Express5800/InterSec」のうち、ネットワークに欠かせない3機種(メール、プロキシ/Webフィルタリング、ロードバランサ)を仮想環境向けに最適化したもの。特定アプリケーションとOS(オペレーティングシステム)をパッケージ化した仮想アプライアンスとして提供する。
NECは、2009年2月よりリモートアクセスVPNの仮想アプライアンス「SecureBranch VM-Edition」を販売している。今回、アプライアンスサーバ「Express5800/InterSec」を仮想アプライアンス「InterSecVM」として製品化することで、従来のネットワークから企業内データセンタやiDC/xSPまでの幅広い対応を実現することになる。
「InterSecVM」は、VMware社のハイパーバイザー型仮想環境(以下、VMware)上で動作し、業種を問わず、仮想環境においてネットワークの容易な構築と効率的な運用を実現する。VMwareに当製品を読み込ませるだけで簡単に導入でき、仮想環境上で動作するソフトウェア・パッケージなので物理的な制約を受けにくく、サーバ統合などに適している。
新製品の希望小売価格(税別)は次のとおり。
メール(1年間保守付き)
「InterSecVM/MW V1.0 for VMware」は、41万円。
「InterSecVM/MW V1.0 for VMware」(二重化2台目)は、20万5000円。
プロキシ/Webフィルタリング(1年間保守付き)
「InterSecVM/CS V1.0 for VMware」は、64万円。
「InterSecVM/CS V1.0 for VMware」(二重化2台目)は、32万円。
ロードバランサ(1年間保守付き)
「InterSecVM/LB V1.0 for VMware」は、64万円。
「InterSecVM/LB V1.0 for VMware」(二重化2台目)は、32万円。
出荷時期は、各製品ともに2010年2月5日の予定である。
同社は今後も、クラウド・コンピューティングを支えるITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATFORM Generation2」に基づき、変化する企業のビジネスニーズに応えていくとしている。
「InterSecVM」
http://www.nec.co.jp/intersecvm/