九州大学(本部:福岡県福岡市)が大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」を2,000ユーザーで導入し、本格稼働を開始した。サイボウズが2010年8月24日に発表した。
九州大学においてグループウェアが初めて導入されたのは、1999年。当時は約300アカウントで運用が始まった。2004年に1人1台のPC導入に合わせてシステムのリプレイスが行われ、全職員が利用できるという条件のもとで導入されたのは、IBM社の「Lotus Notes/Domino」でした。いくつかの問題が発覚し、既存システムのリース期限に合わせて、再度システムを見直した。システムのリプレイスにあたり、主な要件となったのは以下の3点。
- ユーザーと管理者にとって使いやすいものであること
- 1システムで充実した機能があること
- 保守・運用が安定しており、不具合対応も迅速であること
これらの条件を兼ね備えたシステムとして、2010年3月に「ガルーン 2」の導入が決定された。
「ガルーン2」は、九州大学が推進する全学共通認証基盤にも対応し、複数システムをシングルサインオンで繋ぐ。また、他システム同様、仮想環境上で構築することによってインフラの柔軟性を高め、ハードウェアや運用管理コストの削減につながっているという。
システムのリプレイスによって、現在実感されている主な効果は以下の4点。
- ユーザー、運用側ともに使いやすく、業務ポータル基盤として定着し、全職員が閲覧するようになった。
- 附属図書館、病院など、キャンパスをまたいだ活用での権限移譲ができ、運用コストが下がった。
- 連携APIの活用により、人事システム情報のマスタデータを定期的に取り込むことができるようになり、新規採用や人事異動時に自動的にユーザー情報が変更される仕組みができた。運用、メンテナンスコストの低下につながった。
- 仮想環境上で構築することにより、サーバー台数の削減と管理コストの削減につながった。
今後九州大学は、学外アクセスの仕組みを充実させ、事務職員だけでなく、教員の活用も視野にいれているという。
サイボウズ
http://cybozu.co.jp/