[新製品・サービス]

日本IBM、メールやカレンダーなどをSaaSで提供する「LotusLive Notes V1.3」を発表、ほか

ニュースフラッシュ 新製品・サービス編(2010年12月号)

2010年12月1日(水)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。

シンクライアント

狭帯域な海外拠点でも仮想デスクトップを利用可能に

NECは2010年10月19日、仮想デスクトップ型のシンクライアントシステム「VirtualPCCenter」の強化を発表した。新たにシトリックスの「Citrix XenDesktop」を用いた仮想デスクトップ環境に対応。画面転送に「Citrix ICAプロトコル」を利用することで、ネットワーク帯域が十分確保できない場所でも快適に動作するようにした。価格(税別)は7万7000円から(1クライアント)。

コラボレーション

Lotus Notesの操作性を踏襲したSaaS

日本IBMは2010年10月20日、メールやカレンダーなどの機能をSaaSで提供する「IBM LotusLive Notes V1.3」を発表した。自社保有型である「Lotus Notes/Domino」の使い勝手を踏襲し、Webベースでありながらタブを使って画面を切り替えたり、マウスの右クリックからメニューを開いたりといった操作を可能にした。年額料金(税別)は8580円から(1人あたり、メール容量は25GB)。

文書管理

文書の外部漏洩を防止して適切な情報管理を支援

日立情報システムズは2010年10月22日、SaaS型文書管理システム「SecureXD」を発売した。暗号化技術やメールアドレスに基づく認証基盤を利用し、メール誤送信や特定者以外へのファイル転送による情報漏えいを防止する。文書の利用状況を監視し、社外へ送付済みの文書を廃棄することもできる。月額料金(税込)は1人あたり3150円から。

シンクライアント

設定作業を簡素化したシンクライアント

日本HPは2010年10月25日、シンクライアント「HP t5740e Thin Client」を発表した。OSはWindows 7と共通インタフェースを備える「Windows Embedded Standard 7」を採用する。Windows Media Playerを搭載し、シンクライアントでは不向きとされる動画も再生できる。各デバイスの初期設定はウィザードで行え、作業の手間を削減する。価格(税込)は5万400円から。

アプリケーション性能管理

複数の性能低下要因を一画面で把握

アシストは2010年10月26日、アプリケーション性能管理ソフト「JENNIFER」を発売した。Webアプリケーションサーバーやプロセサ/メモリーを監視するほか、アプリケーションの応答時間、データベースへのクエリー状況などを1つの管理画面から確認できる。これにより性能低下時の原因が特定しやすく、改善作業を短時間で終えられるという。価格(税別)は130万円(1プロセサあたり)。

データ分析

Excelや地図情報と連携して多様な分析用途に活用

SAS Institute Japanは2010年10月26日、分析ソフト「JMP」の新版を発表した。JMPは表示するグラフやテーブルから視覚的にパターンを発見したり、特定値を識別したりするソフト。新版はマイクロソフト「Excel」と連携し、What-If分析を実施できるようにした。地図情報をインポートして特定エリアにおける顧客動向の把握などにも役立てられる。価格(税込)は19万9500円。

クラウド

仮想マシン増設時の作業負荷を軽減

ニフティは2010年10月27日、クラウドサービス「ニフティクラウド」の機能強化を発表した。設定済みのサーバーをイメージとして保存し、サーバーを増設する際の設定作業を簡素化するメニューなどを追加。事前に設定した負荷に達すると、自動でイメージを基にサーバーを複製することができる。価格はイメージ作成料が1件525円、保存料は月額3150円から(ともに税込)。

財務会計

IFRS対応システムを全社利用し決算業務を効率化

NTTデータビズインテグラルは2010年10月27日、財務会計ソフト「Biz∫会計」を発表した。IFRSや日本基準に基づいて仕訳を複数の元帳に記帳するほか、事業単位や地域単位などのセグメント別で財務諸表を作成できる。同社のアプリケーション実行基盤を利用することで、クラウドから提供可能。海外子会社も含めて同一システムを展開しやすい。価格は150万円から。

DWH

インメモリー技術を利用した中規模向けDWHシステム

NECと日本オラクルは2010年10月29日、DWHソリューションを発売した。NECのサーバー/ストレージと、日本オラクルの「Oracle Database 11g」を組み合わせて提供する。日本オラクルのインメモリー技術やデータ圧縮技術などによってデータを高速に分析できるという。検証済みの構成で出荷するため、導入後すぐに運用を始められる。価格(税別)は500GBモデルが1335万5000円から。

SFA

入力作業の手間を減らし顧客情報の活用促進を支援

ソフトブレーンは2010年11月4日、営業支援システム「e セールスマネージャーRemix Cloud Revision2」を発売した。プロセス管理を強化して個人ポータルに表示するToDoを緻密にしたほか、Webサイトに問い合わせしてきた人の情報を顧客データとして登録できる。価格は1ライセンスあたり13万5000円、SaaSの月額料金は1ユーザーあたり1万1000円(ともに税別)。

アプリケーション機能テスト

アプリケーションの機能テストを簡素化

マイクロフォーカスは2010年11月5日、アプリケーションの機能に不具合がないかをテストするソフト「SilkTest 2010」を発売した。テスト作業を自動化し、テスト効率の向上や開発工数削減を支援する。新版はテスト用のプログラムを直感的な操作で作成できる機能を追加。プログラム経験のないテスターでも容易にテストを作成/実施できる。価格(税別)は96万6000円から。

クラウド

仮想/物理サーバーを組み合わせて利用可能に

ビットアイルは2010年11月9日、IaaS「サーバオンデマンド NEXT」を発表した。仮想/物理サーバーのリソースを組み合わせて利用でき、Webサーバーは仮想環境、DBサーバーは物理環境といった運用が可能。ファイアウォールや負荷分散機能を備える共有回線か専用回線を選択できる。月額料金は2万5000円から(1コア相当、メモリー容量は2GB、ディスク容量は20GB、仮想サーバーの場合)。

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