[市場動向]

シマンテック、データ保護製品とVMwareの親和性をアピール

2010年12月21日(火)IT Leaders編集部

シマンテックは2010年12月21日、VMware仮想環境のデータ保護に関する説明会を開催し、同社が2010年9月から12月にかけて出荷・発表したソフト製品群の概要を説明した。高可用性ソフト、ストレージ管理ソフト、バックアップ・ソフトの3製品について、VMwareの管理機構や管理GUIとの親和性をアピールした。

(1)「ApplicationHA」は、2010年9月30日に出荷した高可用性ソフト(参考価格は、導入対象となる仮想マシン1台あたり税別8万2400円)。VMwareのHA(高可用性)機構であるVMwareHAを補完し、VMwareHAが関知しないアプリケーション障害を検知して復旧させる。アプリケーションの再起動で復旧しない場合は、VMwareと連携し、VMwareの機能を利用して仮想マシンを再起動する。

VMwareと組み合わせて使うことを考慮している。これにより、例えば、vMotionやDRS(Distributed Resource Scheduler)など、リソースを動的に移動させる機能を、そのまま運用できる。もし、これらの機能を考慮しなかった場合は、リソースが移動した時点でシステム障害であると誤検知してしまう。管理GUIもプラグインとして用意しており、vCenter Serverの管理GUI(vSphere Client)に現われる専用タブから管理できる。

(2)「VirtualStore」は、2010年11月1日に出荷したストレージ管理ソフト(参考価格は、1CPUあたり税別141万2000円から)。外部の共有ストレージに接続した複数台のPCサーバーをクラスタ化し、全体で1つのNASストレージ(NFS)として見せる。PCサーバー側でストレージ・データのキャッシュを保持可能で、PCサーバー台数を増やすことでデータ転送能力を高められる。

VMwareの仮想マシン・イメージを格納するストレージに適する、としている。例えば、ストレージ領域を消費せずに仮想マシン・イメージのコピーを作成したいケースにおいて、本来であればVMwareサーバーのCPUに負荷がかかるところを、VirtualStoreが肩代わりする。また、ストレージ・データのキャッシュにより、繰り返して類似の仮想マシン・イメージをストレージから読み出す必要がなくなり、一斉ブート時におけるストレージI/Oのボトルネックを回避できる。

(3)「Backup Exec Management Plug-in for VMware」は、データ・バックアップ・ソフト「Backup Exec」をvCenter Serverの管理GUI(vSphere Client)から管理するためのプラグイン。VMware環境向けのバックアップ・エージェントを利用しているユーザー向けに、2011年初旬から無償で提供する。

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