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日立、スーパーテクニカルサーバー「SR16000シリーズ」に新モデル「VM1」を追加

2011年3月4日(金)IT Leaders編集部

日立製作所は2011年3月3日、流体解析や気象予測などの科学技術計算分野向けスーパーテクニカルサーバー「SR16000シリーズ」に、POWER7プロセッサーを搭載した新モデル「SR16000 モデルVM1」(以下、VM1)を追加し、同日から販売を開始すると発表した。また、「VM1」は、早稲田大学の「グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター」に先行納入され、2011年5月13日にスーパーコンピュータシステムとして正式運用を開始するとのこと。SR16000 モデルVM1の価格は個別見積。

 「VM1」は、1ノードにPOWER7プロセッサーを最大32個、メモリを最大8TBまで搭載可能な科学技術計算分野向けスーパーテクニカルサーバである。同製品は、高いシステム処理性能を実現し、従来モデル「SR16000 モデルVL1」(以下、VL1)に比べ6.4倍となる1ノードあたり約8.2TFLOPS(テラフロップス)の理論ピーク性能を実現している。

 また、消費電力あたりの性能は「VL1」に比べ5.5倍となる256.8MFLOPS(メガフロップス)/ワットに向上している(CPUコア最大構成時256wayの値)。消費電力をプロセッサーの稼働状況に応じ制御できる「電力制御機構」や消費電力のモニタリング機能などをあわせて活用することで、省電力なシステム運用が可能となる。

 さらに、メモリを最大8TBと大容量に搭載でき、最大640本のPCIスロットを備えI/O(データ入出力)の拡張性にも優れるため、大規模シミュレーションなど大量データを用いた科学技術計算を迅速に処理できる。

 「VM1」を先行納入した早稲田大学の「グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター」は、産学官連携のもと、太陽電池による駆動が可能で、冷却ファンが不要であり低消費電力なマルチコア/メニーコア・プロセッサーのハードウェア/ソフトウェア開発、それらのサーバや情報家電などへの適用をめざし、2011年5月13日に開設予定の研究センターである。そして同システムも、早稲田大学と日立が共同開発した同センター屋上からの太陽光による電力を利用する「太陽電力サーバ駆動システム」を用いて運用される予定である。

 早稲田大学は、同センターの開設にあたり、学内で同様の研究開発に利用してきた従来のシステムと比べ、より大量なデータの高速処理が可能で、消費電力を抑えた運用管理ができるシステムの選定を進めおり、「VM1」の採用を決定した。同製品を導入することで、次世代プロセッサーの開発や製品への適用に向けたシミュレーションなど大量データの高速処理を実現し、より迅速な研究解析が可能となるとしている。


技術計算向けサーバ
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/hpc/index-j.html

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

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