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日本IBM、高速データ分析処理のインメモリ・コンピューティング・アプライアンス

2011年4月8日(金)

日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は2011年4月7日、インテルの最新XeonプロセッサE7ファミリーを搭載し、大容量メモリを搭載可能なIBMのx86サーバーにおいて、データの高速な分析処理を可能にするインメモリ・コンピューティング・アプライアンス製品「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANA」を発表した。

業務システムのデータベースからデータをメモリ上に展開し、HDDより高速アクセスが可能な半導体ドライブ(SSD)を、処理内容を保持する領域(トランザクション・ログ領域)として活用することにより、検索、モデル化および分析をリアルタイムに実行するというもの。最小構成価格は1,180万円(税別)、5月27日から出荷開始する。

同製品は、IBMの次世代x86サーバーのアーキテクチャ「第5世代 Enterprise X-Architecture」(eX5)に準拠し、大容量メモリを搭載可能な「IBM System x3690 X5」や「IBM System x3950 X5」に、SAP In-Memory Appliance software (SAP HANA)をあらかじめ搭載している。なお、SAP HANAのライセンスは、別途SAP社から購入する必要がある。

「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANA」は、IBMが現在提供している仮想化用途向けモデルやデータベース用途向けモデルと同様に、eX5をベースとしたワークロード特化型製品の一種で、ワークロードの特性に合わせた構成やテクノロジーを採用しているのが特徴。

ハードウェアについては、サーバー機種やプロセッサ数、メモリ容量などが、リアルタイムでの検索や分析用に構成され、データ容量に応じて5種類のモデルが提供される。また、スーパーコンピュータにも採用されているIBM開発の分散ファイル・システム「General Parallel File System」(GPFS)を搭載し、複数台を並列に接続して性能を高めることも可能。

業務システムにデータベース管理ソフト「IBM DB2」とSAP ERPソフトウェアを利用している場合は、業務システムから同製品へのデータ複製もリアルタイムに実行でき、刻々と蓄積される企業データをリアルタイムに分析できるため、ビジネス状況の変化をきめ細かく把握できるという。

同製品の発表にあたっては、日本IBMの専門のコンサルティング・チームが導入支援サービスを提供する。また、5月下旬より、同社の検証施設(東京都中央区)において、導入前に稼働検証できる環境を無償で提供するとのこと。


日本IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/

 

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