[加藤恭子のマーケティング志向で行こう!]

逆の立場になって「感じること」 IT展示会のブースはもっと顧客満足を追求してはいかが?

2012年10月19日(金)加藤 恭子(ビーコミ 代表取締役)

秋は展示会やセミナーが多い季節ですね。今はどの企業のマーケティング担当者も、様々な趣向を凝らしたイベントの準備に追われている時期です。

1990年の日本マーケティング協会による定義では「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」。秋の展示会やセミナーはまさにマーケティング、すなわち市場創造の総合的活動の1つに当たります。

規模の拡大や縮小など時勢により変化はありますが、インターネットを活用した情報発信や情報活用が当たり前の時代になっても、展示会やセミナーという「対面の場」の価値は失われていません。最近では、動画共有サービス「U-STREAM」で内容を中継する、短くまとめた要旨をツイッターでツイートする、ツイッターで公開受付したリアルタイムの意見に対し、セミナー会場で回答するなど、ネットの力を巧みに活用して参加者にアピールする動きも広がりつつあります。

そうした中、展示会への出展サイドやセミナーの運営サイドの担当者に是非とも試してもらいたいことがあります。ズバリ、「逆の立場に立ってみる」ということです。以下は出展者の視点で話を進めますが、IT部門の方にも日々の活動に照らして読んでいただきたいと思います。

私が逆の立場になることの重要性を痛感したのは、マーケティング担当者からメディアの記者へと“逆転”の転職をしたときでした。「あー、こんな情報の出し方だったから記事にならなかったのか」「こんな風に資料を作れば記者が記事で取り上げてくれるのか」「こんなに要領を得ない説明が延々と続いたら参加者は疲れてしまうよな…」など、以前は持ち合わせていなかった視点を得てハッとする瞬間が何度もありました。

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