1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。
ストレージ
フルSSDで処理性能を高めたストレージ
NECは2013年3月19日、同社のメインフレーム「ACOS-4」専用ストレージ「iStorage A5000」を発売した。記憶媒体にSSDを採用したほか、プロセサを刷新したことで従来機「A4900」に比べて性能を最大3倍向上した。メインフレームへのデータ転送速度は最大800MB/秒、データの保存容量は最大49.6TBとなる。月額料金（税別）は207万円から。
サーバー
ミッションクリティカル用途に向くIAサーバー
OKIは2013年3月21日、「Itanium 9500番台」を搭載したサーバー「OKITAC9000」5機種を発売した。最上位機「superdome2」は、命令実行中のエラーを検知して再実行する機能を装備。これによりシステムの可用性を高めた。リソースを分割して使うことで、1台のサーバー上に独立した複数システムを立ち上げられる。価格（税別）はsuperdome2が3076万7100円。
標的型メール対策
標的型メールを検知してユーザーに注意喚起
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは2013年3月25日、「SHieldMailChecker 標的型メール対策」を発表した。なりすましなどの危険性のあるメールを検知し、本文中のURLをクリックしたり、添付ファイルを開封したりできないようにする。受信メールの特徴を学習する機能を備え、危険なメールを識別する精度を高められる。価格（税込）は4万7250円（10ユーザーまでの場合）。
アプリケーションテスト
モバイルアプリのテスト環境を集約し作業を効率化
日本HPは2013年3月26日、スマートデバイス向けアプリのテストツール「HP Unified Functional Testing 11.5」を発表した。GUIを備えるプログラム用ツール「HP QuickTest Professional」と、GUIを備えずバックグラウンドで実行するプログラム用ツール「HP Service Test」を統合。両者で実施するテストを1つの画面で管理できるようにした。価格（税別）は128万円から。
テキストマイニング
マイニングの辞書作成にかかる負荷を軽減
SCSKは2013年3月27日、テキストマイニングソフト「Masset」を発表した。品質の不具合や購入意欲を示す表現、好意的/否定的な表現を識別する辞書をあらかじめ用意する。事前の辞書作成における作業負荷を軽減する。文章の構造を分析し、辞書で分類できない表現を判別する機能も備える。予価は200万円から。辞書の数や外部システムと連携するかなどにより価格は異なる。
データベース
リソースを多く割り当て優先すべき処理を高速化
アシストは2013年4月1日、データベース「Calpont InfiniDB」の新版を発表した。大量データの分析や検索に向く。新版はユーザーに優先順位を付け、順位の高い人からのSQLリクエストに多くのプロセサリソースを割り当てられるようにした。誰がどんなSQL文を使い、処理にどのくらい要したのかという情報を収集し、速度低下の原因となるSQLを特定できる。価格（税別）は1コアあたり90万円。
